鶏肉


消 費・・・伸びは鈍化しているものの引き続き増加

・ 鶏肉の消費量は、最近伸びは鈍化しているものの、引き続き増加している(表9)。

・ 全消費量の3割強を占める家計消費量は、58年度以降は横ばい傾向であったが63
 年度以降に減少傾向で推移している。

表9 鶏肉需給
年度年月 推定期首在庫 生 産 量 輸 入 量 推定期末在庫 推定出回り量
数量
(トン)
前年比(%) 数量
(トン)
前年比(%) 数量
(トン)
前年比(%) 数量
(トン)
前年比(%) 数量
(トン)
前年比(%)
61
62
63
24
32
41
99.8
134.5
128.4
1,398
1,437
1,442
103.2
102.8
100.3
187
217
272
162.6
116.0
125.3
32
41
49
134.5
128.4
119.7
1,574
1,641
1,701
107.4
104.3
103.7
63.10
11
12
元. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
4〜10
58
61
63
50
52
54
49
59
63
61
65
67
67
-
128.7
134.5
148.0
137.6
132.6
133.6
119.7
145.3
145.9
126.6
127.4
133.0
114.9
-
112
114
128
104
102
113
109
112
111
107
104
104
113
760
98.6
103.3
98.1
100.5
97.1
100.6
97.5
104.2
101.7
102.4
101.8
101.3
101.1
101.4
29
26
25
19
20
15
27
25
19
25
28
24
28
177
141.8
144.1
112.6
105.0
110.4
93.4
146.1
124.7
79.3
111.1
98.5
95.8
98.2
105.3
61
63
50
52
54
49
59
63
61
65
67
67
65
-
134.5
148.0
137.6
132.6
133.6
119.7
145.3
145.9
126.6
127.4
133.0
114.9
105.9
-
138
138
165
121
120
134
125
134
133
128
129
128
143
921
103.1
105.2
104.5
101.9
98.3
104.1
96.4
106.5
103.0
103.1
99.1
106.8
104.2
102.7
資料:農水省「食糧需給表」「ブロイラー流通統計」、大蔵省「日本貿易月表」、
   在庫量(通関済+国内産)は事業団調べ。
   推定出回り量=推定期首在庫+生産量+輸入量−推定期末在庫
注:1) 数量は骨付肉ベース
  2) 生産量の月別数値には廃鶏肉を含まない。
  3) 輸入量には七面鳥、その他家禽肉を含む。

生 産・・・低い伸び

・ 鶏肉の生産は、需要の伸びに対応して増加してきたが、卸売価格の低迷等によ
 り、60年度以降伸びが鈍化し、63年度は前年度並みとなった。平成元年度に入っ
 てブロイラー肉の生産は、前年度をわずかに上回る水準で推移している(表9)。

輸 入・・・本年度に入って伸びは鈍化

・ 56年度以降60年度までは、10万トン前後で推移してきたが、61年度以降63年度
 まで円高等により大幅に増加した。

  本年度に入って、輸出国の高値基調、円安基調により伸びが鈍化しており、特
 に8月から10月にかけては、前年水準を下回って推移している(表9)。

価 格・・・平成元年度に入って是年水準を上回る水準

・ 卸売価格は、57年度以降、前年度を下回って推移し、特に62年度には、円高の
 進行もあり、輸入が急増したことにより大幅な下落となった。

・ 63年度は、国内生産量は前年度並みとなたものの、輸入量の増加により引き続
 き下落したものの、平成元年度に入り輸入物の価格上昇等により前年度をかなり
 上回って推移している。

・ 本年度に入っても季節的に6月〜8月にかけては500円を上回って推移したが、
 9月、10月と下げ11月は、安定基準価格程度まで低下した。

飼養動向・・・おおむね前年並

 以上のような需給動向等を反映して、平成元年8月1日現在の豚の飼養頭数は、1,
219万頭で前年同月に比べ1%増加した。このうち、子取り用めす豚頭数は120万7千
頭で前年同月に比べ1%減少した。

 なお、1月から7月にかけての分娩母豚及び生産子豚頭数はそれぞれ前年同月並で
推移した(巻末資料参照)。


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