(1) 消費動向 鈍化はしているものの引き続き増加 ・ 豚肉の消費量については、最近伸び率は鈍化しているものの引き続き増加。平 成元年度も同様の傾向(表9)。家計消費は減少傾向が続いたが平成元年度に入っ て若干増加ないし横ばいで推移。 ・ 加工用需要は、近年の需要拡大の中心的役割を果たしてきているが、63年度以 降伸びが若干低下。 表9 豚肉需給
年度年月 | 推定期首在庫 | 生 産 量 | 輸 入 量 | 推定期末在庫 | 推定出回り量 | |||||
数量 (トン) |
前年比(%) | 数量 (トン) |
前年比(%) | 数量 (トン) |
前年比(%) | 数量 (トン) |
前年比(%) | 数量 (トン) |
前年比(%) | |
61 62 63 |
65,450 37,295 46,399 |
124.4 57.0 124.4 |
1,090,559 1,114,455 1,103,906 |
99.9 102.2 99.1 |
204,743 290,442 338,724 |
107.6 141.9 116.6 |
37,295 46,399 60,440 |
57.0 124.4 130.3 |
1,323,457 1,395,793 1,428,589 |
104.3 105.5 102.3 |
63. 8 9 10 11 12 元. 1 2 3 4 5 6 7 8 |
53,135 54,444 52,328 55,951 58,649 59,958 62,364 62,471 60,440 59,394 65,191 68,404 68,196 |
140.1 150.2 141.9 125.0 123.5 125.2 123.4 122.7 130.3 139.7 137.9 132.3 128.3 |
86,835 91,180 97,980 101,088 103,307 88,828 86,932 97,910 89,771 91,990 88,882 84,798 89,924 |
102.8 99.0 94.8 102.0 97.6 100.7 96.0 102.0 95.4 105.9 103.3 102.1 103.6 |
32,195 30,704 34,143 36,823 29,653 20,831 19,278 26,478 18,389 34,432 34,856 28,338 28,745 |
137.1 117.3 97.9 111.6 109.6 121.7 105.7 172.7 102.6 133.2 104.8 89.7 89.3 |
54,444 52,328 55,951 58,649 59,958 62,364 62,471 60,440 59,394 65,191 68,404 68,196 67,837 |
150.2 141.9 125.0 123.5 125.2 123.4 122.7 130.3 139.7 137.9 132.3 128.3 124.6 |
117,721 124,000 128,500 135,214 131,650 107,253 106,103 126,419 109,206 120,625 120,524 113,344 119,028 |
107.4 105.4 98.6 104.5 99.4 104.5 97.9 109.2 94.3 111.9 104.9 100.1 101.1 |
資料:農林水産省「食肉流通統計」、大蔵省「日本貿易月表」、在庫量(通関済+国内産)は事業団調べ。 注:1) 推定出回り量=推定期首在庫+生産量+輸入量−推定期末在庫 2) 数量は部分肉ベース (2) 生産動向 低い伸びにとどまる豚肉生産 ・ 50年代後半は、計画生産の推進により安定的に推移してきたが、60年度は配合 飼料価格の相次ぐ値下げ等により生産が大幅に増加したものの、一転して61年度 は前年度をわずかに下回った。 ・ 62年度は、生産環境が良好なこと、生産性の向上などを反映し増加したものの、 63年度は、前年並みの水準で推移し、本年度に入っては若干の増加が続いている (表9)。 (3) 輸入動向 ・ 輸入は近年加工需要を主体に20万トン程度で推移してきたが、62年度以降63年 度にかけて円高、加工用需要の増大等の影響もあり大幅に増加(表9)。 ・ 本年度に入っても増加傾向で推移してきたが、7、8月はサルファメタジンの検 出による台湾産の減少もあって前年同月比8割台にとどまっている(表9)。 (4) 価格動向 概ね安定的に推移 ・ 卸売価格は近年、季節的な変動を伴いつつも概ね安定価格帯の範囲内で安定的 に推移。 ・ 63年度前半は、一時期安定上位価格を超える等堅調に推移。後半は、概ね安定 基準価格付近で推移し、平成元年1月は、安定基準価格を下回ったがその後回復。 ・ 本年度に入っても季節的に6月〜8月にかけては500円を上回って推移。
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