鶏卵


(1) 消費
 ゆるやかな増加

・ 鶏卵消費は、世界的にも最高水準にあることから、近年は微増で推移してきた
 が、61年62年度は、供給増による価格の低下とこれに伴う鶏卵利用の多用化から
 増加した。

表11 鶏卵需給
年度
年月
生 産 量 輸 入 量 推定出回り量
数量
(トン)
前年比(%) 数量
(トン)
前年比(%) 数量
(トン)
前年比(%)
60
61
62
63
2,159,863
2,271,628
2,394,194
2,403,119
100.7
105.2
105.4
100.4
38,590
60,511
36,050
46,047
132.2
156.8
59.7
127.4
2,198,453
2,332,139
2,430,244
2,449,166
101.1
106.1
104.2
100.8
63.12
元. 1
2
3
204,729
200,741
187,257
207,146
100.2
101.2
99.0
101.2
4,999
4,733
2,801
4,845
162.5
128.8
100.0
165.1
209,728
205,474
190,058
211,991
101.1
101.7
99.0
102.1
4
5
6
7
8
9
10

11
12
4〜12
1〜12
202,563
211,408
203,720
201,012
198,181
195,516
203,928
204,380
206,719
1,827,427
2,422,571
99.6
101.7
101.8
102.0
100.7
100.4
100.2
102.2
101.0
101.1
100.9
2,593
3,704
2,523
3,085
3,818
4,185
3,969
4,421
4,378
32,677
45,056
83.3
109.2
67.0
102.0
106.2
100.1
107.3
113.4
87.6
96.3
104.0
205,156
215,112
206,243
204,097
201,999
199,701
207,897
208,801
211,097
1,860,104
2,467,627
99.4
101.8
101.1
102.0
100.8
100.4
100.3
102.5
100.7
101.0
101.0
資料:農林水産省「鶏卵流通統計」
   大蔵省「日本貿易月表」
 注:推定出回り量には在庫の増減をカウントしていない。

・ 全消費量の約6割を占める家計消費量は、62、63年度は、小売価格の大幅な低
 下により、前年度をわずかに上回る水準となったものの、本年度に入ってやや前
 年水準を下回っている。

(2) 生産
 61、62年度の急増後、ゆるやかな増加へ

・ 鶏肉の生産は、計画生産の下で、需要の動向に即し60年度までは漸増傾向で推
 移した。

・ 61、62年度は配合飼料価格の引き下げ、鶏卵価格の回復等により急増したが、
 その後鶏卵価格の低下もあってゆるやかな増加に転じている。

(3) 輸入
 わずか

・ 鶏卵輸入量は、卵黄、卵白等はあるものの、総消費量の1〜2%とわずかである。

(4) 価格
 回復傾向へ

・ 61年度に生産が急増したため、卸売価格は62年初め以降低下し、62年度は前年
 度を大幅に下回った。

・ その後も63年7月までは前年を下回る水準であったが、鶏卵生産量の減少等か
 ら8月以降前年を上回り、平成元年度に入っても前年を上回り、回復傾向にある。


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