国内畜産物需給の要約と今月の特徴

−牛乳・乳製品−　

　高い伸びを示していた生乳生産の伸び率は低下の傾向。一方、飲用需要は改善の
きざし。

　この結果、乳製品生産の伸びは鈍化。しかし、引き続き適切な生乳の計画生産の
実施が望まれるところ。

今月の特徴
・　生乳生産は12月以降月を追って伸びが鈍化しており、5月は前年同月比3.2％増。

・　飲用向け処理量は2.3％増と再び増加。

・　この結果、乳製品向け処理量の伸びは4.5％増と鈍化。価格は、バター、脱粉
　とも続落。

−牛　　　　肉−

　牛肉の輸入は、前年度に引き続き大幅増加を続け、輸入牛肉の卸売価格は、やや
弱含み。反面、国産牛肉の生産は乳牛のと畜減により減少が続いているが、和牛の
生産増により下げどまり感も。価格は比較的堅調に推移してきたが、裾物中心に弱
含みへ。子牛価格は高水準ではあるものの弱含みへ。

今月の特徴
・　5月の国内生産量は前年同月比1.3％減と依然低水準。

・　推定出回り量は10.1％増と好調。

・　年明け以降低下していた子牛価格は雄、雌ともに下げどまったものの、基本的
　には依然として下げ基調。

−豚　　　　肉−

　生産はわずかな伸びにとどまり、一時低水準で推移した輸入も年明け以降高水準。
卸売価格は、おおむね安定的に推移。

今月の特徴
・　生産、推定出回り量とも、前年並み。

・　輸入は引き続き増加。在庫も積増し。

・　卸売価格は536円／kgと堅調。

−鶏　　　　肉−

　生産はわずかな増加にとどまり、輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、か
なり回復。

今月の特徴
・　生産は2％増と前年を上回る水準に回復。

・　推定出回り量は前年同月比4.0％増と堅調。

・　卸売価格は、231円／kgと、昨年秋以降の水準を維持。

−鶏　　　　卵−

　鶏卵生産は、伸びからわずかな減少へ。このため卸売価格は、回復傾向。

今月の特徴
・　生産は年明け以降連続して前年割れ。

・　卸売価格は208円／kgと前年同月比25.3％高。

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