国内畜産物需給の要約と7月の特徴


−牛乳・乳製品− 

 高い伸びを示していた生乳生産の伸び率は大きく低下。一方、飲用需要は好天に
恵まれ増大。

 この結果、乳製品生産の伸びは鈍化から減少へ。しかし、引き続き適切な生乳の
計画生産の実施が望まれるところ。

7月の特徴
・ 生乳生産は元年12月以降月を追って伸びが鈍化しており、7月は前年同月とほ
 ぼ同水準(前年同月比100.0%)。

・ 飲用向け処理量は3.6%増と顕著な回復。また、乳製品向け処理量は6.5%の減
 少。

・ この結果、乳製品生産量は急減し(バター13.6%減、脱脂粉乳6.2%減)価格
 は、バターは前月と同水準、脱粉も低落のペースは鈍化。

−牛    肉−

 国産牛肉の生産は乳牛のと畜減により減少が続いていたが、和牛の生産増、乳牛
の生産が底を打ったとみられること等から下げどまり。価格は年度明けから弱含み
で推移したものの、7月から反発。

 輸入牛肉の卸売価格は、やや弱含み。年明け以降大きく低下した子牛価格は落ち
着いた動き。

7月の特徴
・ 生産量は前年同月比3.7%増と回復。

・ 推定出回り量は18.1%増と高い伸び。

・ 価格は、7月以降反発し、安定上位価格を上回る水準で推移。

・ 年明け以降低下していた和子牛価格は雄、雌ともに下げどまり。乳雄子牛、ヌ
 レ子は大幅な低落。

−豚    肉−

 わずかながら伸びを示していた生産も横ばいから下落に。年明け以降高水準で推
移した輸入も一服。卸売価格は、昨年暮から強含みで推移。

7月の特徴
・ 生産、輸入とも、前年割れ。

・ 推定出回り量はわずかに増加。

・ 在庫水準も若干低下。

・ 卸売価格は614円/kgと安定上位価格を上回る水準で推移。

−鶏    肉−

 生産はおおむね横ばいで推移。輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、かな
り回復。

7月の特徴
・ 生産は前年同月比98.8%と前年割れ。

・ 輸入は前年同月比102.4%と微増。

・ 在庫が積増しされたため、推定出回り量は前年同月比99.3%と微減。

・ 卸売価格は、234円/kgと、昨年秋以降の水準を維持。

−鶏    卵−

 鶏卵生産は、増加からわずかな減少へ。このため卸売価格は、高水準で安定的に
推移。

7月の特徴
・ 生産は年明け以降連続して前年割れ。

・ 卸売価格は193円/kgと前年並み。


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