豚肉


引き続き減少傾向

 6月の推定出回り量(消費量)は、97.4%(前年同月比、以下同じ。)と割り込
んだ(図1)。また、総務庁家計調査報告によると5月の豚肉の家計消費量は、94.4
%と減少傾向で推移している。

かなり下回る生産量

 平成2年5月以降前年を下回って推移した生産量は、3年6月も89.5%と大幅に前年
を下回った(図2)。農林水産省畜産局によると7月の肉豚出荷頭数(見込み)は、
1,537千頭(94%)であり、8月も1,585千頭(96%)と見込んでいる。

増加する輸入量、相場高騰を冷やす

 6月の輸入量は、33,830トンで前年同月比では8.1%上回った(図3)。そのうち
約1/2は、台湾からの輸入によるものであった。冷蔵品の輸入量は5,013トンで全輸
入量の14.8%を占めており、前年同月に比べ171.3%の大幅な増加となった。7月の
台湾からの輸入も冷蔵品を中心に6月を上回る推量が見込まれている。

上昇幅が小幅であった卸売価格

 冷蔵品の輸入増もあって6月の枝肉卸売価格(東京市場の省令価格、以下同じ。)
は、上昇幅が前月より小幅にとどまり24円/kg高の616円/kg(113.4%)となった。
7月の速報値では、635円/kg(103.4%)となっている(図4)。


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