牛肉


6月の牛肉輸入量は前年同月比9.6%減

消費は停滞か

 6月の推定出回り量(消費量)は、5月に引き続き102.0%(前年同月比、以下同
じ。)とその伸びは鈍化した(図1)。特に輸入牛肉の推定出回り量は前年同月を
下回った。量販店以外の売上は伸びていない模様だ。量販店では、7月も輸入牛肉
は1割増。和牛も伸びている中で、乳おすは相変わらず前年を割り込んでいるとの
ことである。

増加傾向続く枝肉生産

 枝肉生産量は、平成2年7月以降着実に回復し、6月も29,336トン(104.9%)と増
加した(図2)。和牛のと畜頭数はめす和牛(104.8%)、去勢和牛(103.1%)と
も増加し、和牛全体では35.0千頭(103.9%)となった。乳牛のと畜頭数も乳おす
(106.4%)、乳めす(103.0%)、乳牛全体で66.7千頭(104.7%)となった。

チルドのシェア高まる

 6月の輸入量は26,568トン(90.4%)と前年同月をかなり下回り、5月に比べ4,8
99トンの減少となった(図3)。その内訳は、チルドは1,069トンの減少にとどまっ
たものの、フローズンは大幅に減少したので、チルドの割合が初めて5割を超えた。

 また、国別では、5月に比べ米国産が3,673トン、豪州産が1,274トンそれぞれ減
少した。

省令価格は弱含み、乳用種は依然低水準

 6月の省令価格(東京市場、以下同じ。)は1,327円/kgと5月に引き続き安定上
位価格(1,250円/kg)を超えたが、7月の速報値では1,168円/kgと弱含みとなっ
た(図4)。

 和牛がほぼ堅調に推移しているのに対し、6月の乳用種の価格は、乳おす「B−3」
1,124円/kg(89.5%)、「B−2」803円/kg(86.3%)、乳めす「C−1」393円/
kg(85.2%)と依然低水準で推移しており、7月の速報値でも乳おす「B−3」1,095
円/kg、「B−2」805円/kg、乳めす「C−1」348円/kgとなっている。


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