鶏肉


前年を割り込む消費量

 前年と概ね同水準で推移した平成2年度の推定出回り量(消費量)は、3年度に入
ってからは前年をわずかに下回って推移しており、5月に引き続き6月も99.2%(前
年同月比、以下同じ。)と前年を下回った(図1)。調理品、半調理品の業務用等
及び加工仕向の需要が伸びている反面、5月の鶏肉の家計消費量は減少傾向(総務
庁家計調査報告、98.4%)で推移している。

生産量も依然減少傾向

 平成2年度の生産量は、わずかに前年を下回った程度であったが、3年3月以降前
年をかなり下回り、5月に引き続き6月も95.3%とかなり前年を下回った(図2)。
農林水産省統計情報部によると7、8、9月のブロイラー用ひな出荷羽数の見込みは
それぞれ97、96、99%と見通している。

増加傾向にある輸入量

 概ね前年並にとどまった2年度の輸入量は、3年度に入り業務用、外食等の需要が
好調なことから前年を上回り、5月に引き続き6月も113.2%と前年を上回った(図3)。
6月末在庫は、54千トンと前月に比べ約5千トン増加した。

やや弱含みの卸売価格

 元年度に上昇に転じた卸売価格(東京、と体「大」)は、2年度に入っても引き
続き強含みで推移していたが、6月は5月より8円値を下げ249円/kgとなった。前年
同月比では106.9%と高水準で推移している(図4)。

 なお、7月の速報値では239円/kg(農林水産省食肉鶏卵課調べ)となっている。


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