鶏卵


引き続き堅調な需要

 平成2年1月以降前年をわずかに下回っていた推定出回り量(消費量)は、10月以
降ほぼ前年を上回り、3年5月に引き続き6月も104.5%(前年同月比、以下同じ。)
と前年を上回った(図1)。総務庁家計調査報告によると、鶏卵の家計消費量も2年
12月以降ほぼ前年並で推移し、5月は102.0%となっている。

増加傾向で推移する生産量

 飼料の値上げ等もあって2年12月まではわずかに前年を下回っていた生産量は、3
年1月以降前年を上回り、5月に引き続き6月も104.3%と前年を上回った(図2)。

 農林水産省統計情報部によると7、8、9月の採卵鶏ひな出荷羽数の見込みは、最
近の堅調な卵価を反映してそれぞれ106、106、100%と見通している。

わずかな輸入量

 輸入量は総消費量の2〜3%とわずかであるものの、増加傾向で推移している(図3)。

堅調な卸売価格

 6月の卸売価格(東京平均、以下同じ。)は、生産増を反映して216円/kgと5月
に比べれば24円/kg下げたものの、前年同月比で見ると114.9%と堅調に推移して
いる(図4)。なお、7月の東京、全農M規格の平均は201円/kgとなっている。なお
最近の卸売価格は、生産の増加にもかかわらず堅調に推移していたものの本年3月
以降季節的要因もありやや弱含みとなっている。


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