国内畜産物需給の要約と1月の特徴


−牛乳・乳製品− 

 高い伸びを示していた生乳生産の伸び率は急速に低下し、8月以降11月までマイ
ナスに。一方、飲用需要は好天に恵まれ引き続き好調。

 この結果、乳製品生産の伸びは鈍化から減少へ。これを受けて畜産振興事業団は
バター、脱脂粉乳の輸入・放出へ。しかし、引き続き適切な生乳の計画生産の実施
が望まれるところ。

1月の特徴
・ 生乳生産は12月に続き前年同月を上回る(前年同月比100.3%)。

・ 飲用向け処理量は3.5%増と引き続き増加。また、乳製品向け処理量は3.7%の
 減少。

・ この結果、乳製品生産量は引き続き前年を下回り(バター7.7%減、脱脂粉乳
 3.7%減)、価格は、バターは高止まり、脱脂粉乳は若干上昇。

−牛    肉−

 減少が続いていた国産牛肉の生産は、乳牛の生産が回復に転じたこと等から回復
へ。価格は年度明けから弱含みで推移したものの、夏場に反発し、以降おおむね堅
調に推移。

 輸入牛肉の卸売価格は、やや弱含み。昨年初より大きく低下した子牛価格は落ち
着いた動き。

1月の特徴
・ 推定出回り量は前年同月比116.1%と引き続き好調。

・ 生産量は前年同月比107.9%と増加。

・ 価格は、前月に比べ低下したものの安定上位価格付近で推移。(2月入って弱
 含みへ)

・ 昨年初より低下していた和子牛価格は短角種を除きおおむね安定的に推移。

−豚    肉−

 わずかながら伸びを示していた生産も横ばいから下落に。昨年初より高水準で推
移した輸入も減少へ。昨年9月以降下落していた卸売価格は、調整保管等により回
復へ。

1月の特徴
・ 推定出回り量は、前年同月比103.1%。

・ 生産は前年割れ(前年同月比1.0%減)。

・ 輸入量は引き続き前年割れ(前年同月比7.1%減)。

・ 在庫水準は64千トンと安定。

・ 卸売価格は418円/kgと安定基準価格をわずかに上回る水準に回復。

−鶏    肉−

 生産はおおむね横ばいで推移。輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、かな
り回復。

1月の特徴
・ 推定出回り量は、わずかに増加(前年同月比101.5%)。

・ 生産は微減(前年同月比0.8%減)。

・ 在庫水準は、49千トンと減少。

・ 卸売価格は、250円/kgと堅調。

−鶏    卵−

 鶏卵生産は、増加からわずかな減少へ。このため卸売価格は、高水準で安定的に
推移。

1月の特徴
・ 生産は前年同月比100.9%とわずかに前年水準を上回る。

・ 卸売価格は245円/kgと堅調。


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