鶏肉


増加に転じている消費量

 平成3年2月以降前年を若干割り込んでいた推定出回り量(消費量、骨付き内ベー
ス)は7月に前年同月を上回り、8月も127,654トン(対前年同月比101.8%)と引き
続き上回った(図1)。4月からの累計では、対前年同期比100.7%となっている。
総務庁家計調査報告によると、7月の家計消費量は対前年同月比96.3%と減少傾向
で推移している反面、調理品、半調理品の業務用等及び加工品仕向(対前年同月比
109.9%)の需要が伸びている。


前年並の生産量

 平成3年8月の生産量(骨付肉ベース)は99,933トンとなり、6月まで前年同月を
下回っていたのに対し、7月に引き続き8月も対前年同月比100.2%と前年並みとな
った(図2)。なお、4月からの累計では対前年同期比97.5%となっている。農林水
産省統計情報部によると9、10、11月のブロイラー出荷羽数の見通しはそれぞれ対
前年同月比101、99、99%の見込みである。


増加傾向にある輸入量

 平成3年8月の輸入量(骨付肉ベース)は32,727トンと、7月に引き続いて前年同
月を上回り対前年同月比118.4%であった(図3)。4月からの累計では対前年同期
比117.O%となっている。元年度及び2年度の1ヵ月当たりの輸入量は25千トンベー
スであるが、3年度に入ってからは業務用等及び加工用仕向の需要に支えられ30千
トンに近い数値で推移している。


堅調な卸売価格

 平成3年8月の卸売価格(東京、と体大)は、7月より7円値を上げ253円/kg(対
前年同月比98.4%)となった(図4)。9月の速報値では246円/kg(農林水産省食
肉鶏卵課調べ)となり、前年をやや下回っているものの堅調に推移している。


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