鶏卵


引き続き堅調な需要

 平成3年8月の推定出回り量(消費量)は212,138トンとなり、対前年同月比108.1
%と前年同月をかなり上回った(図1)。2年10月以降推定出回り量は前年並みで推
移してきたが、3年4月からは4%以上の伸びを示しており、4月からの累計では、対
前年同期比106.3%となっている。総務庁家計調査報告によると、鶏卵の家計消費
量は2年12月以降前年水準を上回って推移しており、7月は対前年同月比104.3%と
なっている。


増加傾向で推移する生産量

 平成3年8月の生産量は205,198トンとなり、対前年同月比106.4%と前年同月をか
なり上回った(図2)。飼料の値上げ等もあって2年12月まではわずかに前年を下回
ってきた生産量は、3年1月以降前年を上回り、4月以降4%以上の伸びを示している。
4月からの累計では、対前年同期比105.5%となっている。農林水産省統計情報部に
よると9、10、11月の採卵鶏ひな出荷羽数の見通しは、最近の堅調な卵価を反映し
てそれぞれ対前年同月比104、102、100%の見込みである。


わずかな輸入量

 平成3年8月の輸入量は6,940トン(対前年同月比194.9%)で消費量の3.3%とわ
ずかであるものの、増加傾向で推移している(図3)。



堅調な卸売価格

 平成3年8月の卸売価格(東京平均)は、生産増にもかかわらず7月に比べれば11
円/kg値を上げ、224円/kgとなった(図4)。対前年同月比で見ると98.2%となっ
ているものの、強含みに推移している。なお、9月の東京、全農M規格の平均価格は、
238円/kgとなっている。


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