牛乳・乳製品


生乳生産は引き続き前年水準を上回り、増加傾向

 4年2月の生乳生産は、667.5千トンで対前年同月比107.0%であるが、本年がうる
う年であることを勘案し平年ベースでみると対前年同月比は103.3%となり、7ヵ月
連続して前年水準を上回った。3年4月〜4年2月の累計も対前年同期比101.7%と前
年を上回り、季節調整済み値でみても、3年夏以降増加傾向となっており、生産は
増加してきている。北海道、都府県別にみると、2月は北海道が平年ベースで対前
年同月比107.4%と引き続き大きな伸びを続けている一方、都府県は平年ベースで
対前年同月比101.0%と、3ヵ月連続して前年水準を上回り、回復の兆しがみられる
(図1)。3月は、2月同様前年水準を上回るものと思われる。


飲用等向けは前年水準並み

 飲用牛乳等向け生乳処理量は、3年夏以降概ね前年水準並みで推移しており、2年
の処理量も、平年ベースで対前年同月比100.4%と、引き続き前年並みとなった。

 また、飲用牛乳の生産は、2月は389.4千トンで平年ベースで対前年同月比99.8%
と前年並みとなっている。飲用牛乳の生産の傾向を、牛乳、加工乳別にみると、牛
乳の生産は、2月は平年ベースで99.6%と、わずかに前年水準を下回っているもの
の、徐々に前年水準に近づきつつある。一方、加工乳は、2月は平年ベースで101.0
%であり、1月に大きな伸びを示したが、3年秋以降伸びは、鈍化傾向がみられる
(図2)。


主要乳製品の生産は増加、価格は横ばい

 2月の乳製品向け処理量は、飲用向けが前年並みで、生乳生産が大きく伸びたこ
となどから、254.6千トンと、平年ベースで対前年同月比108.5%となり、7ヵ月連
続して前年水準を大きく上回った。これにともない、主要乳製品であるバター及び
脱脂粉乳の2月の生産は、前年水準を大きく上回り、平年ベースでバター対前年同
月比121.0%、脱脂粉乳同113.8%となった。

 なお、3年11月まで堅調に推移してきたバター及び脱脂粉乳の卸売価格は、3年12
月、4年1月と低下傾向を示したが、2月は前月に比べ横ばいとなった(図3、4)。


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