鶏肉


好調な加工品需要に支えられる消費量

 4年2月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、前月に引き続き前年同月
を上回り、128,192トン(対前年同月比106.9%)となった(図1)。3年7月以降7ヵ
月連続して前年同月を上回り、4月からの累計では、対前年同期比102.7%となって
いる。1月の家計消費量は対前年同月比100.7%と前年同月を上回ったが、4月から
の累計でも対前年同期比98.8%となっている。

 一方、調理品、半調理品の業務用等及び加工品需要が依然好調であり、3年1月以
降前年水準を超えて推移してきた加工品仕向肉量は、1月もかなり上回り対前年同
月比111.2%となっている。


前年同月を下回った生産量

 2月の生産量(骨付肉ベース)は98千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計)で、対
前年同月比98.4%と前年同月を下回った。4月からの累計でも対前年同期比98.9%
と前年同期をわずかに下回っている(図2)。農林水産省統計情報部によると3月、
4月、5月のブロイラー用ひな出荷羽数の見通しはそれぞれ対前年同月比98、97、98
%の見込みである。


大幅に増加した輸入量、在庫も高水準

 2月の輸入量(骨付肉ベース)は34,926トンで、対前年同月比154.4%と前年同月
を大幅に上回った(図3)。4月からの累計では対前年同期比131.1%となっている。
元年度及び2年度の1ヵ月当たりの輸入量は25千トンベースであったが、3年度に入
ってからは業務用等及び加工用需要に支えられ、4〜2月の1ヵ月当たりの平均輸入
量は33千トンとなっている。

 一方、2月の推定期末在庫は76,096トンで対前年同月比146.9%となり、前年同月
を上回り増加傾向となっている。輸入品在庫量は、対前年同月比151.7%、国産品
在庫量は、量的には少ないものの対前年同月比122.0%となっている。


卸売価格は強含み

 2月の卸売価格(東京、と体大)は、1月より10円値を下げ260円/s(対前年同
月比104.4%)となった(図4)。3月の速報値では247円/s(農林水産省食肉鶏卵
課調べ)となっている。


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