鶏卵


家計消費量は、前年水準で推移

 4年1月の家計消費量は、対前年同月比100.6%と前年を上回った。前月を除き、2
年12月以降前年並みから前年をやや上回る水準で推移しており、4月からの累計で
は対前年同月比101.1%となっている。


1月の卸売価格の下落を受け、減少した2月の入荷量

 1、2月の生産量は公表されていないので、2月の入荷量(主要5都市)でみてみる
と、生産増による卸売価格の下落を背景にした生産調整等から、30,491トン(対前
年同月比94.2%)と前年を下回った。

 一方、採卵用ひなえ付け羽数は、3年4月から8月までは6%以上の高い伸びを示し
ていたが、9月から伸び率は抑えられ2月は対前年同月比103.0%となっている。こ
れを季節調整済み値でみると、価格の低迷を反映して、3年夏以降から減少傾向で
推移している(図1)。また、農林水産省統計情報部によると、3、4、5月の採卵鶏
ひな出荷羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比97、94、90%と見込まれている。


わずかな輸入量

 2月の輸入量は4,146トンとわずかであり、対前年同月比81.9%と減少傾向で推移
している(図2)。


卸売価格は急落後じり高

 2月の卸売価格(東京平均)は、出荷量の減少により1月に比べ35円/kg値を上げ、
189円/kg(対前年同月比64.1%)となった(図3)。なお、3月の全農の東京・M
規格平均価格(速報値)は、170円/kg(対前年同月比50.9%)となっている。

 3月の鶏卵相場急落を受けて、(社)全国鶏卵価格安定基金と(社)全日本卵価
安定基金は、価格補てんを決定している。補てんは、本年1月以来2ヵ月ぶりであり、
補てん価格は15円/kgとなっている。


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