豚肉
前年を割り込んだ加工品需要
4年6月の推定出回り量(消費量、部分肉ベース)は、119,325トンとなり、前
年同月をかなり上回った(対前年同月比106.1%、図1)、輸入品の推定出回り量
は、5月に輸入量の減少から前年同月を下回ったものの、6月には、再び前年同月
を大きく上回った(対前年同月比110.1%)。
5月の家計消費量は、対前年同月比101.3%と前年を上回った。しかし、3年5
月以降前年を上回って推移してきたソーセージ等の加工品仕向肉量は、対前年同月
比94.8%と前年を下回った。
生産量も対前年同月比で上昇
6月の生産量(部分肉ベース)は、79,646トン(対前年同月比104.6%)となり、
約2年ぶりに前年同月を上回った(図2)。
また、農林水産省畜産局によると7月の肉豚出荷頭数(見込み)は、1,544千頭
(対前年同月比99%)、8月は1,493千頭(対前年同月比98%)と見込んである。
輸入はチルドを中心に好調
6月の輸入量(部分肉ベース)は、38,417トン(対前年同月比113.6%)となり、
4月の大量輸入の影響等により前年同月を下回った5月を除き、3年5月以降から、
輸入量は前年を上回って推移している(図3)。
チルドの輸入量は、9,427トン(全輸入量の24.5%)と依然高水準である。その
うち、台湾からの輸入量は、6,686トン(全チルドの70.9%)であり、米国からは
2,585トン(全チルドの24.7%)となっている。
需要期に入り値を上げた卸売価格
6月の枝肉卸売価格(東京市場、省令価格)は、国内豚肉の生産増や輸入量の増
加にもかかわらず、需要期に入ったことから、先月に比べ53円/kg値を上げ、596
円/kg(対前年同月比96.6%)となった。7月の速報値は、6月に比べ22円/kg値
を下げ、574円/kg(対前年同月比90.4%)となっている(図4)。
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