再び前年を下回る消費量 4年10月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、15万3千983トンと前 年水準をやや下回った(▲4.1%)。景気の後退等により、外食需要が低迷してい ることによるものである。 生産量も前年水準を割る 10月の生産量(骨付き肉ベース)も11万8千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計) と前年水準を下回った(▲5.2%、図2)。 また、農林水産省統計情報部によると11月、12月、1月のブロイラー用ひな出荷 羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比97、101、99%と見込まれている。 輸入量は減少 10月の輸入量(骨付き肉ベース)は、在庫量が多く、商社が若干輸入を控えたこ ともあり、3万7千330トンと前年水準を下回った(▲4.6%、図3)。 一方、10月の推定期末在庫は、8万7千446トンと依然高水準で推移している (図4)。 卸売価格は反落 10月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京、中値)は、9月より値を上げ、それぞ れ576円/kg、382円/kgとなったが、11月(速報値)は、それぞれ550円/kg、35 3円/kgと再び反落している。昨年に比べても1割前後低い水準となっている。 今月のトピックス
期待されるクリスマス需要 12月に入っても、もも肉530円台、むね肉320円台と引き続き価格は低迷している。景気後退による節約ムードが原因として挙げられる他、輸入量も依然として高水準で推移し、在庫量とも多く、供給過剰感は否めない。今後のクリスマス需要に期待したいところである。 |
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