牛乳・乳製品


生乳生産は引き続き前年水準を上回る

 3年12月の生乳生産は、対前年同月比103.3%の690.1千トンで、5ヵ月連続して前
年水準を上回り、その伸び率も月を追って大きくなっている。北海道、都府県別に
みると、北海道は対前年同月比108.3%と引き続き順調に伸び、都府県は対前年同
月比100.3%と前年並みながら、1年2ヵ月ぶりにわずかながらプラスとなった(図1)。

 生乳生産を季節調整済みの数値でみると、3年夏以降増加傾向となっている(図2)。

 4年1月の生乳生産は、北海道が3年12月と同程度の伸びで、都府県が前年並みと
見込まれることから、全体としては、引き続き前年水準を上回るものと思われる。


飲用牛乳向けは前年水準並み

 12月の飲用牛乳等向け生乳処理量は、天候要因に恵まれたこともあって対前年同
月比100.2%の398.1千トンと前月に引き続き前年並みで、4〜12月の累計も100.0%
と前年並みとなっている。なお、飲用牛乳等向け処理量を季節調整済みの数値でみ
ると、2年夏以降横ばいから減少傾向となっている(図3)。


主要乳製品の生産は増加、価格はわずかに低下

 12月の乳製品向け処理量は、生乳生産が大きく伸びたのに対し、飲用向けが前年
並みであったことから、対前年同月比108.1%の281.7千トンと、5ヵ月連続して前
年水準を大きく上回った。これにともない、主要乳製品であるバター及び脱脂粉乳
の12月の生産は、前年水準を大きく上回り、バターは対前年同月比118.5%、脱脂
粉乳は同113.7%となった(図4、5)。主要乳製品の生産を季節調整済みの数値で
みると、生乳生産が増加傾向にあり、飲用向けが横ばいから減少傾向となっている
ことから、3年夏以降大きく増加している(図6)。なお、事業団は、12月にバター
4,045トン、脱脂粉乳5,476トンの放出を行った。

 このような状況から、バター及び脱脂粉乳の卸売価格は、11月まで堅調に推移し
てきたが、12月は前月に比べわずかに低下した。


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