鶏肉


依然好調な加工品需要に支えられ、消費量は増加
 
 3年4月〜11月の推定出回り量(消費量)は、対前年同期比102.5%であるが、こ
れを季節調整済みの数値でみると、春以降増加傾向で推移している(図1)。

 3年11月の家計消費量は対前年同月比100.6%となり、前月同様、前年同月を上回
った。しかし、4月からの累計では対前年同月比98.4%となっている。一方、調理
品、半調理品の業務用等及び加工品需要が依然好調であり、4年1月以降前年水準を
超えて推移してきた加工品仕向肉量は、12月はかなり上回り対前年同月比120.1%
(4月からの累計では対前年同期比112.9%)となっている。

 加工品仕向肉量を季節調整済みの数値でみると、3年に入ってから増加傾向で推
移している(図2)。


前年同月を下回った生産量

 12月の生産量(骨付肉ベース)は117千トンで、対前年同月比95.7%と前年同月
を下回った。4月からの累計でも対前年同期比99.0%と前年同期をやや下回ってい
る(図3)。農林水産省統計情報部によると4年1、2、3月のブロイラー出荷羽数の
見通しは、それぞれ対前年同月比101、102、102%の見込みである。


高水準の在庫

 12月の推定期末在庫は66千トンで対前年同月比128.9%となり、前年同月を上回
り増加傾向となっている。特に、輸入品在庫の増加が著しく、対前年同月比132.4
%となっている。


卸売価格は強含み

 12月の卸売価格(東京、と体大)は、11月より10円値を上げ261円/s(対前年
同月比97.4%)となった(図4)。4年1月の速報値でも12月と同値の261円/s(農
林水産省食肉鶏卵課調べ)となっている。


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