★ 事業団通信

食肉（牛肉、豚肉）小売調査の公表について

食肉生産流通部

　御承知のとおり、畜産振興事業団は平成３年度から在庫牛肉の売渡しを除いて、
輸入牛肉の売買に関与しないこととなりましたが、新たな業務として肉用子牛の不
足払いと情報収集提供業務が追加され、その拡充強化に努めているところです。

　とりわけ、畜産を取りまく環境が急速に変化するなかで、民間の自主性を尊重し
つつ、畜産物価格の安定を図っていくためには、政府関係の基礎統計に加えて、更
にきめ細かな定量的な諸情報が必要となっています。

　このため、事業団では、食肉の生産又は輸入から流通、消費に至る事業団独自の
下記のような一連の調査を実施し、逐次公表しているところです。


（１）　輸入時調査
　主要な牛肉輸入商社を対象とした部位別、冷蔵、冷凍別の輸入実績及びその見込
み

（２）　卸売時調査
　主要な卸売業者を対象とした国産、輸入物別、畜種別、部位別の卸売価格調査

　主要な冷蔵倉庫を対象とした畜種別、国産、輸入物別の在庫量調査

（３）　小売時調査
　全国の主要な量販店及び主要都市の食肉専門小売店を対象とした畜種別、部位別
小売価格調査

（４）　海外原産地価格調査
　輸入に大きな影響を与える日本向け食肉の海外での生産、価格動向調査


　このうち、小売時調査については、全国の主要な量販店（33企業）を対象とし、
また、主要都市における食肉専門小売店（75店舗）を対象として、食肉（牛肉、豚
肉）販売状況調査を実施してきましたが、この度、その集計結果がまとまりました
ので、平成３年７月分から上記量販店及び食肉専門小売店の小売価格（異常値を除
いたそれぞれの平均価格の単純平均価格）を公表することとなりました。

　本調査は、牛肉（国産及び輸入）の｢かた｣、｢ばら｣、｢サーロイン｣、｢もも｣及び
豚肉（国産及び輸入）の｢かた｣、｢ロース｣、｢もも｣の小売価格について、牛肉は通
常価格及び特売価格を、また、豚肉は通常価格のみを集計してあります。

　詳細は以下のとおりです。

　なお、牛肉の特売については、量販店では一般に、週末にかけての３〜４日間の
特売セール期間中に通常価格の２〜３割引きで販売されることが多く、特売による
販売数量が全体の６〜７割を占めているようです。一方、食肉専門小売店では一般
に、週中の１日のみを特売日として設定している店舗が多く、通常価格での販売が
主流となっております。

　また、輸入牛肉（米国、豪州産とも）については、自由化後そのほとんどがチル
ド（冷蔵）牛肉が販売されています。豚肉については、量販店及び食肉専門小売店
ともに通常価格での販売が大部分を占めています。

なお、来月以降については、参考資料編を御参照下さい。

元のページに戻る