鶏肉


好調な加工品需要に支えられる消費量
 
 3年11月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、前月に引き続き前年同
月を上回り、145千トン(対前年同月比104.4%)となった(図1)。7月以降5ヵ月
連続して前年同月を上回り、4月からの累計では、対前年同期比102.5%となってい
る。家計消費量は減少基調で推移しているものの、10月は対前年同月比100.6%と
前年同月を上回った。調理品、半調理品の業務用等及び加工品需要が伸びており、
本年1月以降前年水準を超えて推移してきた加工品仕向肉量は、10月はかなり上回
り対前年同月比120.8%となっている。


前年同月を上回った生産量

 11月の生産量(骨付肉ベース)は111千トンで、対前年同月比102.2%と前年同月
を下回った(図2)。しかし、4月からの累計では前年同期をやや下回っている(対
前年同期比99.5%)(図2)。農林水産省統計情報部によると12、4年1、4年2月の
ブロイラー出荷羽数の見通しはそれぞれ対前年同月比97、100、102%の見込みであ
る。


かなり増加した輸入量

 11月の輸入量(骨付肉ベース)は37千トンで、対前年同月比139.6%と前年同月
をかなり上回った(図3)。4月からの累計では対前年同期比124.0%となっている。
元年度及び2年度の1ヵ月当たりの輸入量は25千トンベースであったが、3年度に入
ってからは業務用等及び加工用需要に支えられ、4〜11月の1ヵ月当たりの平均輸入
量は32千トンとなっている。


卸売価格は弱含み

 11月の卸売価格(東京、と体大)は、10月より9円値を上げ251円/kg(対前年同
月比98.8%)となった(図4)。12月の速報値では257円/kg(農林水産省食肉鶏卵
課調べ)となっている。


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