鶏卵


増加傾向にある採卵用ひなえ付け羽数

 採卵用ひなえ付け羽数は、4年4月以降、ほぼ前年同月を下回って推移していたが、
5年1、2月は前年並みの水準となった。これを季節調整済み値でみると、3年夏以降
から減少傾向で推移していたが、4年春頃から横ばいとなっており、冬に入り若干
上昇傾向を示している(図1)。また、農林水産省統計情報部によると、5年3、4、
5月の採卵用めすひな出荷羽数の見通しは、それぞれ前年同月比92、100、93%と見
込まれている。


やや上回った2月の卸売価格

 2月の卸売価格(東京平均)は、1月に比べ44円値を上げ195円/kgとなり、前年
をわずかに上回った(3.2%、図2)。しかし、3月の全農の東京M規格平均価格(速
報値)は、154円/sと前年を16円下回った。業務筋の需要が伸び悩んでいるのに
対し、秋びなが産卵ピークを迎え、依然生産量が多く供給過剰基調は変わっていな
い状況にある。

 なお、3月の価格の低落を受けて、39円/sの価格補てんが行われることが決定
された。


今月のトピックス
イースターと卵

 イースターエッグという名前は知られているものの、欧米ではどのようにしてお祝いしているのか聞きました。
 イースターとはキリストの復活を祝う日で、今年は4月11日ですが、春になった喜びを祝う時のようです。@卵は、古来より新しい生命をあらわしており、イースターには堅ゆでした卵に彩色して、飾り物や贈り物にする。現在ではメタリックの色紙で包装された玉子型のチョコレートなども使われる。Aこのイースターエッグを家の内外に隠し、子供達が探す(エッグハンティング)。最近では、プラスチックでできた卵にチョコレートやキャンデーを入れたものも使われる。B卵の他に兎もシンボルとなっているが(イースターラビット)、兎の繁殖力と春の新生のイメージが結びついたものと考えられる、とのことでした。



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