◎地域便り


「関東北部地域 '93特産ちくさん物フェア」成功裏に終わる

(群馬県 荒木 勝次)


 本県と茨城・栃木、長野の各県の特産畜産物を一堂に集め、各地域の埋もれた畜
産物の展示・即売を行うとともに、畜産物に関する知識の普及啓蒙を推進し、畜産
物の消費拡大を図るため、11月27日・28日両日、前橋市亀里町の群馬JAビルで「関
東北部地域 '93特産ちくさん物フェア」を開催した。

 各県から出展された13団体のブース前では、終日消費者等でにぎわっていた。ま
た、畜産への理解や畜産農家と消費者との交流を図るため、畜産農家等の奥さんに
よる『家庭でも簡単にできる生ウインナー』の製造実演や生チーズを利用した料理
講習会も好評であり、来場者から「家に帰り作ってみたい」との意見があった。

 畜産物の普及啓蒙を図るため、東京都老人総合研究所副所長・柴田博先生による
『健康のための食生活』と題した講演会とパネルディスカッションでは、主婦をは
じめ、妊婦さん等が熱心に聴講していた。

 また、野外でおこなった豚の丸焼きの実演及び試食やもつ煮の無料配布には、来
場者の長い列ができ、上州のからっ風が吹く中、真っ赤な頬をした子供達が「やわ
らかくて、おいしい。」と口いっぱいに頬張っていたのが印象的であった。

 このフェアの来場者は2日で約13,000人であった。また、各出展団体の平均売上
高は126千円であり、出展者は「こんなに売れるとは!」と喜んでいた。

 本県は畜産物の消費が非常に低く、これまで畜産関係団体の協力により各種消費
拡大を図ってきたが、今後はこのフェアの経験を活かし子供をターゲットにした各
種イベントを企画し、畜産物の消費拡大を積極的に展開していきたいと考えている。
 

元のページに戻る