★ 事業団便り


畜産問答


(問) 最近、生乳の生産が伸びる一方で、消費が停滞してきておりますが、畜産振興事業団は牛乳・乳製品の消費・拡大のためどのような事業を行っていますか。
(答) 

1.牛乳・乳製品の消費を安定的に拡大することにより、国民食生活の改善並びに
 酪農乳業の安定的発展を図るため、畜産振興事業団は次のような事業(指定助成
 対象事業と称されております。)を(社)全国牛乳普及協会という組織を通じて、
 多様な視点から実施しています(総事業費 24億円)。

  以下、主要事業の概要を説明します。

(1) 消費拡大基礎事業

 牛乳・乳製品に関する消費動向を明らかにするため、全国で6,000名の消費者を
対象とした消費動向調査を実施し、その結果をふまえて、事業を実施しています。

(2) 知識普及事業

 一般消費者向けの知識普及の手法としてテレビ番組、テレビスポット(15秒)、
ラジオスポット(20秒)を活用し、直接、消費者の目と耳に訴えます。

 専門家向け知識普及の手法として基礎・臨床・栄養・スポ−ツ関係者からなる牛
乳栄養学術研究会を開催し、本会の検討事項を基本とした国際フォ−ラム等を開催
するとともに、医師向けガイドブック等の作成・配布を行っています。 

(3) イベント事業

 牛乳・乳製品に対する関心を高めるため、「牛乳・乳製品フェア」を全国の主要
都市で開催します。また、牛乳・乳製品を使用した料理コンク−ルを都道府県大会、
全国大会の規模で行います。

(4) 普及啓発事業

 高校等の牛乳・乳製品利用料理実習用の牛乳・乳製品の提供、牛乳・乳製品の知
識普及のためのセミナ−を行います。この他牛乳の需要の掘り起こし、消費拡大の
効果・実績をあげている牛乳販売店優良事例発表会を全国規模で行います。

(5) 集団飲用促進事業

 牛乳の集団的な飲用による消費拡大と幼児・老人の健康を守るため、保育所・幼
稚園・老人福祉施設で飲用する牛乳に対する奨励金の交付及び新入学児童等に対す
る普及副読本を配布します。

2.また、国産ナチュラルチ−ズの消費拡大を図るため、「国産ナチュラルチ−ズ
 フェア」を開催すると共に、知識定着のためのパンフレット等を配布するナチュ
 ラルチ−ズ等知識普及事業(総事業費1億円)も(社)全国牛乳普及協会が実施
 しております。

3.この他、酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律に基づいて、国内産の牛乳が
 学校給食用に年間継続して計画的に供給されており、その経費の一部を補助して
 おります(学校給食用牛乳供給事業費 62億円)。

  この事業は、我が国酪農の健全な発達を図るとともに、幼児、児童及び生徒の
 体位、体力の向上に資することを目的としていますが、何よりも学童等に牛乳を
 親しんでもらうことにより、長い目でみての消費拡大に大きく貢献しているとこ
 ろであります。

(助成部)


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