前年をかなり上回る消費量 5年8月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、14万1千349トンと前年を かなり上回った(7.3%、図1)。 8月の国内生産量は前年並みの11万トン(農林水産省食肉鶏卵課推計)となった (図2)。 今年最高水準の輸入量 8月の鶏肉の輸入量は3万7千66トン(31.4%、図3)と大幅に増加した。5年1月か ら6月まで前年を下回る水準で推移してきた輸入量は、7月にプラスに転じたが、8 月は更に上回る結果となった。内訳を見ると、アメリカ産及び中国産が7月よりそ れぞれ約千トンづつ増加し、アメリカ産が約1万1千700トン(43.1%)、中国産が 約8万600トン(80.2%)とこの2ヵ国の伸びが目立っている。 これらの結果推定期末在庫は、10万9千152トン(26.7%)となり高水準の在庫が 続いている。 卸売価格は強含み 8月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京)は、それぞれ504円/kg(対前月9.1%)、 309円/kg(対前月14.9%)となった(図4)。 冷夏による出荷体重の増加、長雨による需要不振等により、7月上旬にはもも肉 480円台、むね肉290円台まで下げた卸売価格であるが、秋の需要により行楽相場は 好転し、9月30日現在でそれぞれ564円、362円となっている。 今月のトピックス
(卸売価格の急上昇) 9月に入っても需要の不振により低迷を続けていた卸売価格であるが、秋の行楽シーズンが本格化する中旬以降より相場が上昇してきた。昨年の価格と比べるとまだ価格が低いが、それでも一時の不振を脱したことへの安堵感は強い。 しかし、8月も輸入量、推定期末在庫共に先月を上回る数量が続いており、まだまだ油断を許さない状況であるといえる。 |
元のページに戻る