前年をかなり下回るひなえ付け羽数 農林水産省統計情報部によると、5年10月〜12月の3カ月間の生産量は、65万 7千577トンと前年並みとなった(図1)。5年1〜12月の累計は、259万5千18 1トンとなっており、史上最高だった前年を上回った(前年同期比100.9%)。 また、統計情報部による6年1月の採卵用ひなえ付け羽数は、前年同月をかな り下回った(▲7.2%、図2)。2、3、4月の採卵用ひな出荷羽数の見通しは、 それぞれ対前年比87、84、81%と見込まれている。 なお、12月の家計消費量(総務庁)は、1千46グラム/人で前年並みとなった。 5年輸入量は前年をやや上回る 1月の輸入量は4,119トンと前年並みとなった(図3)。また5年1月〜12月 の累計は、4万8千460トンとやや上回った(5.3%)。 やや下回った卸売価格 1月の卸売価格(東京平均)は、12月より31円値を下げ145円/kgと前年をや や下回った(▲4.0%、図4)。 2月の卸売価格は、強制換羽明けの生産増加による低落が心配されたが、2月 17日には200円/kg(全農東京M規格平均価格、以下同じ)まで上昇し、3月10日 現在、210円/kgとなった。 また2月の平均価格は194円/kg(速報値)となっており(▲1.0%)、昨年同 月以来、1年ぶりに標準取引価格が補てん基準価格(173円/kg)を上回った。 今月のトピックス
寒波の影響を受けた産卵率 年明けに史上最低価格でスタートした鶏卵価格は1月中旬から続伸し、2月には200円台にまで回復した。年末に実施された強制換羽からの生産の回復が遅れており、品薄感が生じているためだ。関係者によると雪や寒波の影響を受けて産卵率が低下しており、特に度重なる強制換羽の実施によって老鶏が弱まっているという。しかし、これから気温の上昇に伴い産卵率も上昇すると見込まれる。 |
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