この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
(群馬県 嶋田 重一)
一向に回復のきざしが見えない経済情勢は、 畜産にも深刻な影響を及ぼしている。 群馬県食肉卸売市場も、 例外ではなく、 市場としても、 対応を検討してきた。 そこで、 平成6年度の事業方針の一つとして精肉類の販売を積極的に行うことを 掲げ、市場内に食肉販売店舗を設け、 市場直営で販売を行うこととなった。 そして、 この4月19日に、 開店セールを実施したところである。 当市場の敷地内には、 群馬畜産加工販売農業協同組合連合会の惣菜工場や、 株式 会社群馬県食肉公社があり、 ここでは、 食肉加工品の製造を行っており、 また、 群 馬経済連の畜産部の事務所も同敷地内にあるなど、 一大食肉コンビナートとなって いる。 これらの名法人の協力のもと、 コンビナート内部で処理された精肉、 加工品を職 員はもとより、 地域の方々に直接販売し、 皆様に喜んでいただける店舗としていき たい。 また、 このことを通して、 食肉の消費拡大に少しでもつながればと考え鋭意取り 組んでいる。 当市場センターは全国で3ヵ所の牛肉対米輸出処理施設のひとつであり、 最近視 察者が非常に多くなっている。 当市場を視察された方には、 衛生的で合理化された 施設で処理加工された食肉・食肉加工品の良さを知っていただけると思う。 お帰り の際には、 この直売所でお買上げの上、 ご賞味いただきますようお願い申し上げま す。