この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
最近の子牛価格相場は低調で推移し、 子牛農家の生産意欲も今一つの感が ある。 このようななか、 鹿児島中央家畜市場では、 9月のせり市から子牛農家の生 産意欲を示すバロメータ価格として雌子牛15万円、 去勢子牛20万円設定し、 こ の価格を下回る子牛を出荷した生産者に対し、 Jリーグよろしく、 即イエローカ ード (相談コーナーへの招待状) を渡し、 もろもろの相談を応じるシステムを 開始した。 イエローカードを受け取った生産者は、 市場入口に設置されている 「自由化 に負けない肉用牛生産のための相談コーナー」 で、 子牛生産アンケート調査に 応じた後、 県畜産課、 経済連、 畜産会、 全国和牛登録協会県支部等7団体の専 門家チームから経営実態、 母牛更新、 子牛育成、 疾病、 肉用牛関連制度など子 牛生産に関するあらゆる面でのマンツーマンの指導や助言を受けている。 鹿児島中央家畜市場では、 このシステムを来年3月のせり市まで継続し、 ア ンケート調査内容等を分析するとともに、 その結果を関係機関と検討しながら 「 夢と希望に輝く明るい子牛生産をめざして」 肉用牛生産基盤の維持拡大と子 牛の有利販売に努めている。