この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
鹿児島市内にある2つの大手デパートの精肉売場が相次いでリニューアルさ れ、 そのオープンセールが展開された。 百貨店の高級イメージを破って従来の 3〜5割安い価格がつけられたほか、 和牛100グラム150円などの目玉商品もあ り、 主婦客が殺到し売場に活気がみなぎっていた。 リニューアルされた売場は、 デパート本来の対面販売に加え、 新たに集中レ ジ方式による支払いスタイルの導入や、 流通経路の短縮による仕入れシステム の一新など、 低コストオペレーションによる牛肉安売りの対応がとられている。 また、 1社は卸から配送・小売まですべてをまかなう大手食肉会社が実際の運 営に当たっている。 このようなデパートの牛肉の安売り参入に地元スーパーも 危機感を募らせている。 最近、 鹿児島市内に豪州産牛肉の直売店や会員制の牛肉安売り店も相次いで オープンしており、 百貨店、 スーパー、 ディスカウントストアー入り乱れての 「価格破壊」 による牛肉安売り戦争が畜産県である鹿児島でも本格化してきた。