事業団業務
豚肉の調整保管の実施について
食肉生産流通部
1 農林水産省発表
農林水産省は、 平成6年10月27日、 指定助成対象事業による豚肉の調整保管
の実施を決めた。
本年の豚肉の省令価格は春先より昨年を下回る水準で推移し、 4、 5月は430
円台で低迷した。 その後、 夏場には猛暑による発育停滞から出荷量が減少し、
8、 9月には堅調に推移したが、 秋の到来に伴い肥育が回復するとともに再び
低調に転じ、 10月に入ってからは生産者団体による意欲的な買い支えを行って
いるものの、 東京市場では17日以降安定基準価格を下回って推移しており、 大
阪市場や他の地方市場でも安定基準価格を下回っている状況にある。
このような豚肉価格低迷の背景としては、 自由化に伴う牛肉価格の低下の影
響を受けて需要が家計消費を中心に伸び悩んでいることに加え、 夏場の供給不
足が8月に入ってからの豚肉輸入の増加をもたらしたことによるものと考えら
れる。
このような状況の中、 季節的にさらに出荷頭数が増加する時期に入ることも
あり、 10月28日より調整保管を実施し、 豚肉価格の回復を図ることとしたもの
である。
2 事 業 規 模
(1) 保 管 頭 数 7万8千頭
(2) 実 施 期 間 平成6年10月28日〜平成7年3月31日
(3) 事業実施主体
ア. 生産者団体
全国農業協同組合連合会
全国畜産農業協同組合連合会
全国開拓農業協同組合連合会
イ. 食肉加工業者団体
日本ハム・ソーセージ工業協同組合
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