1 平成6年11月11日、 農林水産省は 「脱脂粉乳の輸入枠の設定と当面の輸入・放 出について」 を発表した。 その概要は次のとおり。 (1) 輸入枠の設定 今年の夏の記録的な猛暑により、 飲用需要が大幅に増加する一方、 生乳生産量 は前年を下回って推移したことから、 乳製品向け生乳処理量が大幅に減少し、 脱 脂粉乳の生産も大幅に減少する事態となった。 一方、 猛暑の影響もあって脱脂粉 乳の需要も大幅に増加した。 この結果、 脱脂粉乳については需給がひっ迫化し、 価格も9月時点で安定指標価格比 104%となった。 このため、 脱脂粉乳の需給と価格の安定を図るため、 今年度の脱脂粉乳の輸入 枠を1万7千トンと設定する。 (2) 当面の輸入・放出 ア 畜産振興事業団は、 脱脂粉乳の需給と価格の安定を図るため、 緊急に必要な量 として、 当面1万3千トンを輸入することとする。 イ 輸入枠の残量については、 今後の需給動向を見極めながら判断する。 2 上記輸入枠の設定に基づき、 事業団は、 11月15日、 脱脂粉乳輸入業務委託入札を 実施した。 放出は平成6年12月下旬〜平成7年1月下旬を予定している。 なお、 製造国別落札数量は次のとおり。単位:トン
製造国名 |
落札数量 |
オーストラリア | 5,507 |
ニュージーランド | 3,500 |
アイルランド | 198 |
イギリス | 3,190 |
オランダ | 500 |
ベルギー | 105 |
合計 |
13,000 |