◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

ファックスで農業情報を迅速に

(北海道 高木正季)

  北海道浜頓別町農協は今年2月、 農協本部と組合員宅をファクシミリで結
んだ情報システムを整備した。 これによって同農協と組合員相互の情報交換
機能は飛躍的に高まった。 
 
  このシステムは、 NTT、 ホクレン、 北海道農協情報センターが共同で推進
しているもので、 浜頓別町農協が町の助成を受けて開設。 現在、 端末は100
台で、 正組合員のほぼ全戸に設置されている。 
 
  現状の情報メニューは39あり、 農協が提供する最新情報を引き出すことが
できる。 これまで利用が多かった情報は、 乳量・乳質データ、 天気予報、 酪
農ヘルパー情報、 市場価格情報などで、 特に、 乳代単価に直結する乳質乳価
情報には関心が高い。 また、 牛乳出荷の合否を判定する検査結果は、 今まで
は公表される時間に問合わせの電話が殺到していたが、 このシステムによっ
て一挙に改善された。 

 この他にも関係機関からの営農情報や会議などの通知を同時に知らせるこ
とができ、 情報伝達の迅速化と省力化に貢献している。 
 
  浜頓別町農協では、 利用者が操作に熟練することによって更に利便性は高
まるものとみている。 目下、 NTTに依頼して利用者を対象にしたアンケート
調査をとりまとめ中であり、 これらの調査結果をシステムの改善に反映させ
る予定。
 
 このようなシステムは宗谷管内で2農協、 全道では、 68農協が導入してお
り、 今後更に普及が加速するものとみられる。 

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