◎地域便り


「ゆたかな畜産の里」 奥中山農協が農林水産大臣賞を受賞

岩手県/似里 健三

 平成8年2月29日、 東京都の日本都市センターで (社) 中央畜産会主催 「ゆた

かな畜産の里」 優良事例表彰式が行われ奥中山農業協同組合 (一戸町) が農林水

産大臣賞を受賞した。 



 今回の受賞は、 戦後の開拓推進基地としてスタートした奥中山農業協同組合が、 

21世紀を目指す専業農家群 (酪農専業、 肉牛+野菜複合及び野菜専業) を育成し

ながら、 家畜糞尿の有効活用による環境保全に配慮しつつ、 畜産を核とした地域

農業の活性化に取り組んできたことが高く評価されたものである。 



 主な取組みは、 以下のとおりである。 



(1) 地域農業の根幹をなす酪農振興

 戦後の開拓営農に始まり、 現在1戸当たり192, 500kgの高品質乳生産を誇る一

 大酪農郷に発展した。 

(2) 黒毛繁殖和牛と高冷地野菜 (レタス、 キャベツ) との複合経営振興

(3) 農業協同組合直営堆肥センターの設置 (6年度原料たい肥処理量32, 000t) 

 家畜糞尿の有効利用 (バークたい肥販売量18, 000t) 

(4) 環境美化保全等諸活性化振興策



 今後、 奥中山高原ルネッサンス計画に基づいた自然と農業が調和した農村の建

設、 農畜産物加工施設の充実、 自然休養村の拡充による産直交流 (民宿含む) の

拡大等を推進し、 ゆたかな畜産の里として、 農に対するロマンあふれる地域づく

りを目指している。  


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