◎地域便り
低利資金を活用して養豚経営の体質強化を
愛知県/林 知孝
愛知県養豚懇談会が愛知県養豚協会と (社) 愛知県家畜畜産物衛生指導協会の
共催により1月27日開催され、 県内の養豚農家ら約100人が集まった。
懇談会では、 「制度資金について」、 「豚コレラの撲滅について」 を中心テーマ
に農水省畜産局担当者の講演の後、 参加農家との間で活発なディスカッションが
行われた。
制度資金については、 本年度からスーパーL資金等低利資金が本格的に融通さ
れるようになったこと、 畜産振興資金に養豚関係のメニューができたこと、 農家
負担軽減支援特別資金の創設等制度資金の内容が大きく変更になったことなどが
あり、 特に関係者から活発な質問、 意見が出された。
中でも、 スーパーL資金は、 「資金利用計画の収支計算など厄介な面が多 、 も
う少し手続きを簡素化してほしい」、 畜産振興資金の養豚関係のメニューについ
ては、 「対象が限定されておりやや利用しづらい面があるものの、 無利子という
ことで積極的に利用していきたい」 等の意見が多く、 農家の反応は大きかった。
今回の懇談会では、 養豚農家がこれら新しい資金制度を有効活用し、 経営の改
善、 体質強化を図り、 何とか今の厳しい状況を乗り越えていこうとする意欲があ
りありと見受けられた。 反面、 負債整理に関する質問、 意見も多く養豚農家の厳
しい現状もうかがわれた。
愛知県養豚協会は昨年設立され、 この懇談会もその活動の一つとして開催され
たが、 農家の反響も上々で、 協会では来年度以降もこの懇談会を続けていきたい
としている。
元のページに戻る