◎地域便り


チーズを使った料理教室で豊かな生活と経営を学習

鳥取県/神野 恭子
 鳥取県西部の酪農家で結成している西部酪農同志会女性部 (97名) の 「おもて
なし料理講習会」 が、 6月20日西伯郡岸本町公民館で米子農業改良普及センター
の普及員を講師に開催された。 

 献立てはカッテージチーズの代わりに初乳豆腐を使ったかぼちゃのシャーベッ
ト、 いかと野菜の五目和あえなど5品目であった。 

 参加した県西部地区の酪農家の奥さんたちは20人、 久しぶりの集まりとあって
おしゃべりに花が咲き、 楽しい交流のひとときを過ごした。 

 乳牛の初乳の利用についてはみんなの関心も高く、 シャーベット以外にもレア
ーチーズケーキやその保存法について種々情報交換や検討が行われた。 

 出来上った料理の試食後、 県農山漁村女性ビジョン 「男女共同参画で築く豊か
なくらし」 について学習、 夫と共に酪農経営を担っている女性が積極的に経営に
参加、 働きが正当に評価されるよう、 また、 健康でゆとりある経営計画や環境整
備に取り組み、 その能力が充分発揮されるようにと決意のほどを話し合った。 

 参加者の一人、 名な和わ町の古村叶子 (きょうこ) さんは 「ヘルパーを月3回
利用するようになってリフレッシュでき、 心身にゆとりを感じる。 1回につき1
万円プラスアルファーの利用料が必要だが、 金には代えられない良さがある」 と
語った。 

 また、 「青色申告して専従者給与をとっているが形だけで、 実際には自分の懐
に入ってこない」 という女性もいた。 

 最後に奥さんたちは 「女性の貢献をきちんと評価し経済的な裏づけがされるよ
う、 ゆとりある生活や経営のため労力の適正な配分ができるよう、 普及員さんた
ちも応援して下さい」 と要望した。


元のページに戻る