◎地域便り


「南部かしわ」 を東和町の特産品に

岩手県 中島俊造

 岩手県の特殊肉用鶏 「南部かしわ」 の産地化に向け、 JA岩手東和町の生産者を

中心に、 「東和町地鶏推進協議会」 が平成8年1月18日に設立された。 



 【東和町が産地化を目指す南部かしわ】



 高齢化が進む農家の複合経営を補完し、 年間を通じて軽作業で取り組める地鶏

の振興を図るため、 県単独事業 「南部かしわモデル産地形成支援事業」 の助成を

受け、 平成9年度までにビニールパイプハウスの鶏舎15棟を整備する。 また、 現

地技術者の研修や商品開発、 宣伝活動を行うなど、 飼養規模の拡大と地域特産品

としての生産・流通・販売体系の確立を目指すこととしている。 



 昭和60年に岩手県畜産試験場がシャモをベースに開発した 「南部かしわ」 は、 

甘味とコクがあるうえに肉が締まり、 脂肪が少ない。 近年の健康・安全志向の高

まりから消費者にも根強い人気があり、 水炊きや焼きとり、 ソバ等に広く利用さ

れ、 好評を得ている。 



 東和町でも東京都銀座の直営店でも取り扱うなど消費拡大に力を入れており、 

農協としても管内の中山間地域に生産を拡大し、 花巻地方の特産品の目玉にした

いと考えている。 






元のページに戻る