◎地域便り


アメリカでも評価されている宮崎牛の味

宮崎県 松浦好敏

  「宮崎牛」 は、 恵まれた自然を満喫して育てられた血統確かな黒毛和種の子牛

を肥育農家が2年有余の間丹精込めて飼育したものである。 長い年月をかけて改

良を行った結果、 「やわらかさ」 「味わい」 「色合い」 など、 抜群の牛を確立し、 

全国に知られてきた。 



 宮崎牛のアメリカへの輸出は、 宮崎牛の販売促進活動の一環として、 ロースや

ヒレ肉を中心に平成2年9月から実施され、 4年度は約1.6トン、 5年度は約1.8

トン、 6年度は約2. 6トンと年々増加している。 



 米国農務省の認定を受けた (株) 宮崎くみあい食肉高崎工場で処理された宮崎

牛の牛肉は、 全農を通じて成田空港からニューヨークに空輸されている。 



 アメリカでは、 ニューヨーク10店舗、 ロサンゼルス8店舗、 サンフランシスコ

2店舗合計20店舗のレストランや高級食材店などで使用されている。 



 これらの店舗へは、 1kg当たり11,000〜12,000円で販売されており、 購入した

レストランでは、 半ポンド (225g) コースで8,000円〜10,000円ほどの価格でメ

ニュー化している。 また、 高級食材店では1kg当たり24,000円ほどで販売してい

る所もあり、 アメリカ産のものが、 最高級品で1kg当たり4, 500円程度であるの

で、 非常に高い価格となっている。 



 レストランなどでの利用状況は、 当初、 日系人が主体であったが近年では和牛

肉の定着やアメリカの景気の回復などから、 日系人以外の利用が5割以上となっ

ている。 



 アメリカでは、 和牛肉の 「美味しさ」 とともに 「フレイバー (香り)」 への関

心が高く、 新規の希望店を含め、 和牛への需要が多くなっている。 

 年々、 宮崎牛のおいしさがアメリカでも評価されているところである。 




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