★ 事業団便り


通信衛星による畜産情報の提供について

企画情報部情報課

1 通信衛星放送について



  「高度情報化時代」 といわれる今日、 いろいろなメディアでの情報提供が急速

に進んでいます。 このような状況に対応して、 当事業団では、 平成5年10月から

通信衛星 (以下CS) を利用した畜産情報の提供を実施しています。 



 CSによる情報提供の特徴は、 番組の中で、 多くの視聴者に対して、 一度に情報

を提供できることで、 ケーブルテレビ局 (CATV局) のネットワーク等を通じて、 

その情報を入手することができます。 これにより、 情報の提供者と情報の受け手

の距離が一層短くなりました。 



 それでは、 提供している番組とその内容について、 ご案内いたします。 



2 提供番組とその内容



(1)  「グリーンチャンネル」 



 当事業団の畜産情報番組は、 (財) 競馬・農林水産情報衛星通信機構が開局す

る 「グリーンチャンネル」 から配信されています。 グリーンチャンネルは、 中央

競馬のレースを中心とした映像情報 「レーシングネット」 と、 各種農林水産情報

を提供する 「アグリネット」 で構成されています。 



(2)  「ちくさん情報」 



  「ちくさん情報」 は、 「アグリネット」 の番組の一つで、 畜産に関する幅広い

情報を提供しており、 月曜日から木曜日は、 9:00〜9:30と、 16:30〜17:00

 (9:00の再放送分) の毎日2回放送。 金曜日は、 10:30〜11:00に1回放送さ

れています。 



(3) 畜産振興事業団の提供内容

 

  当事業団の提供としては、 この 「ちくさん情報」 の中で、 月曜日と火曜日が

 「畜産物最新情報」、 水曜日と木曜日に 「畜産物市況情報」、 金曜日に 「国内・海

外の畜産情報」 を提供しており、 詳しい内容は次のとおりです。 



1) 事業団最新情報



 内容は事業団で調査した、 畜産に関する速報性のある情報が中心で、 表やグラ

フを用いて、 簡単に解説しています。 放送時間は7分間です。 

 (提供内容) 



ア 肉用子牛の取引価格

 黒毛和種 (全市場・主要市場)、 乳用種 (全市場)、 交雑種 (全市場)、 初生牛

 (11市場) の取引価格



イ 牛肉の輸入動向

 輸入商社41社による輸入見込み数量



ウ 食肉の需給動向

 牛、 豚、 鶏の各食肉の需給動向



エ 食肉の期末在庫量

 牛、 豚、 鶏の各食肉の推定期末在庫量



オ 食肉の仲間相場

 国産牛肉、 輸入牛肉、 国産豚肉、 輸入豚肉の各仲間相場



カ 食肉の小売価格

 国産牛肉、 輸入牛肉、 国産豚肉、 輸入豚肉の各小売価格



2) 畜産物市況情報



 東京、 大阪の市場 (地区) での、 牛肉、 豚肉、 鶏肉と鶏卵の市況について、 表

やグラフを用いて、 市況の動向を一週間単位で簡単に解説しています。 放送時間

は、 7分間です。 



 (提供内容) 

ア 牛肉のと畜情報     オ 食鳥の市況情報

イ 牛肉の市況情報     カ 鶏卵の入荷量

ウ 豚肉のと畜情報     キ 鶏卵の市況情報

エ 豚肉の市況情報



3) 国内・海外の畜産情報



ア 国内の畜産情報

 国産の牛肉、 豚肉、 鶏肉、 鶏卵、 牛乳・乳製品について、 直近月の需給動向及

び卸売価格を、 グラフを用いて簡単に解説しています。 放送時間は、 国内・海外

の情報を合わせて30分間です。 (番組時間の都合で、 提供内容が変更される場合

があります。) 



 (提供内容) 

・牛肉、 豚肉、 鶏肉

 生産量、 輸入量、 期末在庫量、 出回り量、 卸売価格、 輸入牛肉仲間相場

・鶏 卵

 生産量、 輸入量、 卸売価格

・牛乳、 乳製品

 生産量、 飲用牛乳向け生乳処理量、 乳製品向け生乳処理量、 バターの需給と

価格、 脱脂粉乳の需給と価格



イ 海外の畜産情報

 各畜産物と穀物について、 米国、 豪州、 EU、 アジアの需給動向及び価格につい

て、 グラフを用い簡単に解説しています。 



 (提供内容) 

a 牛乳・乳製品の需給動向 d 鶏肉の需給と価格

   米国 豪州 EU        米国 タイ

b 牛肉の需給と価格    e 穀 物

   米国 豪州         世界の飼料穀物需給

c 豚肉の需給と価格       シカゴ市場のトウモロコシ相場

   米国 EU 台湾        シカゴ市場の大豆相場



3 番組をご覧いただくために



 事業団提供の番組を見る方法としては、 次の方法があります。 「ちくさん情報」 

をはじめアグリネットは無料で受信出来ますが、 レーシングネットは、 スクラン

ブルがかけられており、 有料となります。 



1) ケーブルテレビで見る方法



 全国各地域のケーブルテレビでご覧いただけます。 詳しくは、 お近くのケーブ

ルテレビ局か、 次の担当者にお問い合わせ下さい。 

  (株) JVSN グリーンチャンネル係

      TEL 03−5281−2922  



2) CS通信用アンテナ・チューナーで直接受信する方法



 JRA電話投票加入者の方は、 通信衛星からの電波を直接受信してご覧いただけま

す。 詳しくは、 次の担当者にお問い合わせ下さい。 



ア サテライト通信センター グリーンチャンネル係

  TEL 03−5351−9300



イ スカイポートセンター グリーンチャンネル係

  TEL 045−472−6661



3) この他のお問い合わせ先



  (社) 日本農村情報システム協会

     アグリネット事務局

      TEL 03−5472−9774



4) アグリネットの週間番組表の情報提供



 農林水産省のFAXサービスで、 毎週金曜日に、 アグリネット週間番組表の提供

をしています。 



 (方 法) 

 まずFAXの受話器をはずして03−3595−4848にダイヤルし、 指示が出てから情

報番号を押して下さい。 その後でスタートボタン又は自動受信ボタンを押して受

話器を置いて待てば、 番組表が送られてきます。 

 情報番号は、 76の次に、 請求月を押し、 第一金曜日であれば1、 第二金曜日で

あれば2を押して下さい。 請求月が一桁の場合は、 頭に0を押して下さい。 



 (例) 3月の第2週の番組表を手に入れたい時

   76032 (必ず5桁になります。) 



 



4 終 わ り に



 畜産振興事業団は、 「畜産の情報」、 「畜産物市況週報」 といった情報誌による

情報提供に加え、 本誌2月号で紹介したインターネットによる提供、 さらには、 

このCSによる提供と、 マルチにメディアを活用した情報提供を進めています。 

 最近の畜産物の需給動向は、 様々な要因によって、 急速に変化し、 価格も需給

の動向にともない大きく動いています。 このような情報を、 いち早く提供するた

めにも、 CSは有効な手段であると考えています。


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