◎地域便り


大韓民国研修団員が20年ぶりに群馬県再訪 

群馬県 青木 孝

 いま大韓民国の畜産が注目されている。 ここに至るまでに韓国では国をあげて

先進技術の習得に対する努力が相当あったものと思われる。 



 例えば韓国の 「全国農業技術者協会」 から派遣された日本国派遣農業技術研修

団は昭和30年代から始まった。 昭和49年に群馬県を訪れた第6次研修団の研修生

は、 2班に分かれて県内で約1年間の研修を実施した。 県内の大規模養豚場で飼

養管理の研修をしたり、 群馬畜産加工販売農業協同組合連合会 (高崎ハム) で食

肉加工技術研修を実習した。 その後、 佐波群玉村町に全国食肉学校が開校し、 研

修生の受入れ先となった。 



 今年2月下旬にその第6次研修団員の一人が20年振りに群馬県を訪れた。 彼は

韓国で食品会社の専務をしており、 日本の市場性について興味を持っているよう

だ。 今回の来日の目的は東京で開催されたミートフェスタ、 食肉産業展の見学で

あったが、 その後群馬県に立寄り、 高崎ハムの新工場、 群馬県食肉公社、 全国食

肉学校等を視察した。 あれから20年以上を経た再会に関係者はお互いの健康を祝

福し旧交を温めた。 



 ところで、 現在韓国ではピザがすごい人気商品になっているとのことで、 彼は

ピザのトッピングに関する情報収集に余念がなく、 新製品の研究にも着手してい

るという。 また、 韓国でも畜産物加工品について消費者は価格を基準に選択して

いるが、 今後はそれ以上に品質を重視して買い求める傾向にある。 


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