◎地域便り


これまでを振り返り、 さらなる発展を望む宮崎県酪連設立30周年記念式典

宮崎県 谷山茂昭

 3月1日、 宮崎県のシーガイアに隣接するサンホテルフェニックス国際会議場

において、 宮崎県酪農業協同組合連合会設立30周年記念式典が開催された。 式典

には、 来賓の松形祐堯宮崎県知事を始め、 生産者、 酪農関係者ら約1, 000名の出

席があった。 



 主催者を代表して日高吉幸代表理事副会長が 「30周年を契機に組織の総力を結

集して、 21世紀に向かって希望の持てる酪農生産基盤を確立しよう」 とあいさつ

した。 



 昭和40年12月に霧島と尾鈴、 両集約酪連が合併することで設立して以来、 同45

年から、 阪神向けにカーフェリーを利用して生乳輸送を開始したこと、 同50年代

に入ってから、 牛乳・乳製品の流通の変化と需給の緩和を背景として生乳流通の

混乱がみられ、 計画生産に取り組んできたことなどの30年間の経過報告があった。 

その後招かれた元広島東洋カープの衣笠祥雄さんによる 「自分に勝ってこそ人生

の鉄人」 と題した講演が行われた。 現役時代、 優勝に向かって日々練習に励み、 

歴史的な連続試合出場記録を打ち立てたことをユーモアを交えながら話され、 参

加者を引きつけた。 



 宮崎県では、 30年前3,400戸だった酪農家が平成8年2月現在では約700戸、 2

万6千頭の乳牛を飼養し、 約12万トンの生乳を生産している。 この30周年を機に

本県酪農がさらに発展するよう、 関係者一丸となって取り組みたい。 


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