◎地域便り


生産資材のコスト低減

北海道/星澤 美樹

 北海道農政部農業企画室では、 このほど 「生産資材をもっと安くするために」 

と題したパンフレットを作成し、 全道の全農家に配布した。 



 このパンフレットは、 生産資材の引き下げについて具体的なアドバイスを求め

る農家からの強い要望に応えて作成された。 



 冒頭では、 7年度に全道の農家を対象に行った 「農業生産資材価格についての

アンケート調査」 の結果や、 米国との資材価格比較をグラフで表しており、 農家

の意向や、 いかに日本の資材価格が高いかが一見してわかる。 



 しかし、 努力次第でまだまだ改善の余地があることを示唆しており、 コスト低

減のために生産者自身ができる対応策や工夫などを次の5つの問答に分けて、 具

体的に解説している。 



1) 価格の比較をしていますか?

 同じ物が違う値段で売られていた場合、 成分当たりの価格の比較をしてみるこ

 と。 高ければ他と競わせて負けさせること。 また、 大量購入も効果的。 



2) 安い資材をうまく使っていますか?

 安い資材でも、 その特性をうまく引き出して活用するのがプロの腕。 

 作物によっては輸入肥料もよい。 



3) 自家配合をしてみませんか?

 資材を安くする基本は、 付加価値を自分たちの手に呼び戻すこと。 肥料や飼料

  については、 自家配合が一つの方法。 

 仲間を集めて量をまとめるのがベスト。 



4) 長く大切に使っていますか?

 高額な機械は、 できるだけ安く買うことはもちろん、 長く大切に使うことによ

  って償却費を下げていくことが大切。 



5) 情報、 うまく集めていますか?

 パソコン、 新聞、 雑誌、 農協だより、 各種パンフから情報を集め、 自分の経営

  の参考にする。 農協や普及センターに相談するのも一つの手。 



 以上、 当たり前のことばかりだが 「やれるものから取り組んでみては」 と呼び

掛けている。 




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