◎地域便り


マスターズ駅伝に 「牛の丸焼き」 で応援

鳥取県/高見 尚文

 全国から約130名が出場、 健脚を競う 「'96全日本マスターズ駅伝鳥取県大会」 

が3月31日、 鳥取県日野郡日野町と日南町にまたがる奥日野コース42. 195キロ

で開かれた。 



 前回までは大阪で開かれていたが、 9回目の今大会は、 地域活性化の起爆剤に

しようと初めて地方で開催された。 



 ここで紹介するのは、 大会終了後に行われた 「サヨナラパーティー」 で提供さ

れた日野牛の丸焼きのことである。 



 大会に協賛したJA鳥取西部日野町支所和牛部は同町産の牛のもも肉を丸焼きに

して選手らに振る舞った。 最大直径40センチ、 長さ1メートルの牛肉はクランク

鉄棒に通され、 ゆっくりと回されながらじっくり炭火で焼かれた。 



 パーティーに参加した選手や関係者は、 ナイフで切り取った肉に塩コショウや

タレをつけ口に運んでは 「ウマーイ」 と絶賛。 約300人分をまたたく間に平らげ、 

日野牛 (銘柄は鳥取和牛) の評価を一層高めた一こまでもあった。 



【300人分のもも肉があっという間にみんなの胃袋に】



 和牛部の熱のこもったもてなしのほか、 同支所の女性会や日野町食生活改善推

進協議会、 町おこしグループ 「寿来 (じゅうく) の会」 等、 組織をあげて協力。 

各地から集まった選手たちは地元の温かいもてなしに感激ひとしおであった。 



 このマスターズ駅伝は今後3年間引き続き当地で行われる予定で、 この温かい

心づかいが、 来年、 再来年の大会をますます盛り上げ、 友情の輪を広げるものと

思われる。 


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