◎地域便り


21世紀の和牛生産基盤の確立を目指す若き精鋭たち

宮崎県/鬼塚 稔

 宮崎県小林市は和牛生産、 肥育を中心とした全国有数の畜産地帯であるが、 畜

産農家の高齢化と、 それに伴う後継者不足が深刻な問題になっている。 そこで10

年前に和牛生産基盤の確立を目指して設立された和牛改良組合青年部が平成4年

に和牛ヘルパー組合を組織した。 ヘルパー組合は、 高齢者、 婦女子、 一般の冠婚

葬祭時の手助けおよび行政団体の実施する事業への協力を行っている。 (図参照) 



 活動内容は飼養管理から品評会出品時の補助作業までカバーし、 予算面では県、 

小林市、 JAの補助金と利用料金で運営している。 実績については表のとおり年々

利用者が増えており、 特に高齢者、 婦女子の方から 「忙しい時は助かる」 と好評

である。 その反面、 利用者のための改善点もかなりある。 



 今後はヘルパー活動を更に充実させながらET事業や育種価評価事業を中心とし

た和牛改良にも磨きをかけ、 21世紀の和牛生産基盤を確立していきたいと考えて

いる。 



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