◎地域便り


「野村町農協酪農婦人部」 が栄えある県知事表彰

愛媛県/篠永 真二
 この度、 愛媛県東宇和郡の野村町農協酪農婦人部が地域活動の功績により、 栄
えある畜産功労者県知事表彰を受けた。 この酪農婦人部は県内南西部に位置する
本県随一の酪農基幹地域である野村町で、 町内酪農家の婦人達により昭和34年に
設立された歴史のある組織である。 

 授賞式は、 9月28日、 大洲市にある経済連系統の(株)アイパックス本社工場で
の県畜産共進会の場で行われ、 関係者約200名が見守る中、 代表の中田まり子さ
んへ真田県農林水産部長から表彰状が手渡され、 会場からは惜しみない拍手が送
られた。 

 この畜産功労者県知事表彰は、 永年にわたり畜産に貢献のあった個人及び団体
に、 毎年、 知事が行っているもので、 団体の表彰は十数年振りであった。 

 この快挙となった婦人部の功績は、 乳質改善運動をはじめ、 消費者との交流、 
1戸1頭増頭運動、 家計・経営記帳運動、 料理講習会、 県内外の酪農家に対する
体験発表会など、 極めて多岐にわたり、 中でも特に評価されたのは、 昭和62年か
ら始められた、 牛舎の周りに花を植える 「花いっぱい運動」 であり、 その後の全
国の畜産環境美化運動の火付け役となったことである。 

 この 「花いっぱい運動」 は、 野村町が平成7年度に中央畜産会長から表彰され
た 「ゆたかな畜産の里」 優良事例の受賞の際にも、 大きな選定ポイントとなって
いる。 

 今回の受賞について、 代表の中田さんは、 「永年の畜産に対する熱意が認めら
れてとても光栄です。 今後とも表彰に恥じない活動をしていきたい」 と感激をし
ていた。 

 会場に参集した関係者からは 「永年の地道な活動が認められ、 関係者の志気も
高まり、 今後の畜産活性化にもつながる」 と今後の活躍に期待が寄せられていた。


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