岩手県/加藤 謙次
岩手県牛乳普及協会では、日常生活の中に牛乳・乳製品の利用定着を図るため、 昭和55年から毎年、牛乳乳製品を利用した料理コンクールを開催し、今年で16回目 を数えた。開催当初は応募点数も70点前後であったのが、今回はアイデアと工夫を 凝らした143点の応募があり、書類審査で選ばれた10名が県大会で腕を競い合った。 最優秀を受賞した作品は、「秋の便り(えごま・ミルキー豆腐)」と題したえごまと 牛乳を生かしたもので、そうめんを加え、夏から秋への季節の移り変わりを表現し た。 最近の応募の特徴は、これまでの主婦中心に加えて、男性や高校生の応募が増え ていること。今年の岩手県大会に出場した10名のうち3名が高校生で、料理のベテ ラン主婦と腕を競った。これは、岩手県牛乳普及協会が、3年前から、骨が最も成長 する時期にある高校生を対象に、食品の中でカルシウムの吸収率が最も高い牛乳 乳製品の消費PRを狙いとして、料理コンクールへの参加を呼びかけてきたことに よるものである。 このような料理コンクールは、新たな牛乳の消費ルートを開発するものとして、 生産者をはじめ酪農関係者から高い評価を得ている。元のページに戻る