◎地域便り


着実に消費者に認められてきた 「上州風雷どり」

群馬県/糸井 浩


 群馬県畜産試験場が開発した銘柄鶏 「上州風雷どり」 に関する問い合わせが、 
首都圏の食肉取扱い店を中心に増えている。 

  「上州風雷どり」 は、 味のコンクールなどで常に上位入賞する薩摩鶏系と比内
鶏系の一代雑種を雄に、 レッドロック系を雌を交配してできあがった。 

 その特徴は、 1)長期間 (3ヵ月) じっくりと育てるので、 歯ごたえがある、 2)
肉にしまりがあり、 赤味を帯び脂肪も少なめでヘルシーである、 3)他の銘柄鶏と
比較して発育・増体性に優れ、 飼い易い、 4)レッドロック系の雌を使ったことで、 
見た目にも美しい鶏に仕上がっていることである。 

 群馬県では昭和52年頃から銘柄鶏の研究が始まり、 数々の実用化試験等を経て
平成元年に 「上州風雷どり」 が完成した。 群馬県は食肉をあまり食べない土地柄
 (県庁所在地の中で前橋市の鶏肉購買量は全国最下位) だったこともあり、 なか
なか消費拡大に結び付けるのが難しかった。 

 最近になり、 美味しい鶏肉 (銘柄鶏) ブームや安全な食肉を求める消費者ニー
ズ等が追い風となり、 「上州風雷どり」は広く認知されるようになった。 県内では
食肉販売店やレストランでこの鶏肉を扱うようになり、 東京、 神奈川、 埼玉の鶏
肉を扱う業者や料理店などからも 「是非うちの店で使ってみたい。 どこで手に入
るのか」 などの問い合わせが多くなっている。 



問い合わせ先:群馬農協チキンフーズ株式会社 TEL 0279−54−8511、 
       または群馬県畜産課養豚養鶏係 TEL027−223−1111 内線2884


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