鳥取県/池岡 進
8月30日、国立公園大山のふもとに広がる西伯郡岸本町の大山放牧場において、 「サンチクフェア2002」が開催された。これは、「2002年を目標に、太陽(サン) のように輝く、畜産(チク)をめざそう」をテーマに、県、市町村、JAで組織 する西部圏農業農村連携システム推進機構が県西部地域の農業振興を目的に開催 したものである。多数のイベントや共進会が行われ、約 3 千人が訪れた。 イベントは、今年4月にオープンした大山まきば「みるくの里」の芝広場にお いて行われた。県西部地域に関するクイズ大会や牛の鼻環投げ大会、ホルスタイ ンの斑紋をどれだけ正確にかき写せるかを競う斑紋かきコンテスト等ユニークな 種目に、小学生などが競って参加した。 販売コーナーでは、牛乳、豚汁の試食や地元で作られたハム、ソーセージ、ヨ ーグルトなどの特産品の販売が行われた。親子共々訪れた人々は満足した様子で あった。 共進会は、昨年までの郡単位での開催から県西部全体(鳥取西部農協管内)に 地域を広げて行われた。出場頭数も、和牛85頭、乳牛40頭に増加した。和牛の部、 乳牛の部、それぞれ6区で争われ、成績優秀な牛は県共進会への出場が決定した。 共進会において印象的だったのは、米子市立彦名小学校で飼育している牛「テ ィファ」が第1区の優等賞を受賞したことである。この牛は元々、米子市の酪農 家のものであったが、同校5年生の課外授業で飼育が決まり、今年7月、学校に やってきた。この日は飼育を担当している5年生20名と担任の先生も参加し、テ ィファを応援した。ティファは 9 頭中 5 席で優等賞、また児童たちの熱心な応 援と日頃の管理が認められ、特別賞を受賞し、県共進会への切符を手にした。 このようにしてサンチクフェア2002は無事に幕を閉じた。今回は第1回目の県 西部地区の共進会ということもあり、関係者の不安も大きかったが、天候にも恵 まれ、大成功であった。
【ティファと世話をしている 米子市立彦名小学校 5 年生の皆さん】 |
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【ティファは共進会で優等賞を受賞】 |