◎地域便り


農業大学校の収穫祭に参加した畜産フェア

愛媛県/中谷 哲哉


 愛媛県家畜改良協会では、広く消費者から畜産に対する理解を得るとともに、
畜産物の消費拡大を図り、畜産の振興に寄与するため、平成7年度から地方競馬
全国協会及び愛媛県の助成を受けて、畜産フェアを実施している。

 第4回目となる今年度は、愛媛県立農業大学校の収穫祭に参加し、収穫祭の行
事の中で畜産フェアを開催した。

 農業大学校は松山市の郊外で県下有数の高原ぶどうの産地にあるが、当地域で
は近年住宅化が急速に進展しているため、11月3日の収穫祭当日は天候にも恵ま
れ、例年を大幅に上回る約5,000人の来場があった。

 収穫祭では、農業大学校生が栽培した野菜・果物等の即売、もちつき・もちま
き等多彩な催しが行われた。畜産フェアでは、伊予牛の試食、たまごクイズ、牛
乳クイズ及び各種パンフレットの配布などを実施し、畜産物のPRを図るとともに、
子供たちの動物とのふれあいの場として、動物園より借り受けたウサギ、モルモ
ット等によるミニ動物園を開園し好評を得た。特に、伊予牛の焼き肉試食タイム、
新鮮卵つかみ取り券付きたまごクイズ及び県内産ヨーグルト付き牛乳クイズの時
間帯には、畜産フェア会場前に長蛇の列ができた。伊予牛を試食した消費者から
伊予牛の販売店を尋ねられたり、ヨーグルトの製造元についての質問、あるいは
O157対策などパンフレットの記載事項についての説明を求められるなど、畜産物
の消費拡大等大いに畜産をアピールできた。また、ミニ動物園の動物たちは、終
日子供たち相手に大活躍し、フェア終了時にはかなりグロッキー状態であった。

 なお、当農業大学校において、畜産を専攻している学生は11名(うち女性1名)
であるが、畜産フェア会場およびミニ動物園の設営から運営と精力的に活躍し、
同じ畜産仲間として非常に心強く感じた。さらに、彼らが卒業後、畜産の後継者
または畜産指導者として畜産業に携わってくれることを期待している。

 

【子供達に大人気の動物ふれあいコーナー】
 
【焼肉コーナーで伊予牛「絹の味」を試食】

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