鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

3月−97,767トン(▲2.8%)

・2カ月前のえ付け羽数はやや減少しており、前年同月をやや下回る。10年度累
 計では1,182,323トン(▲3.7%)。  
ブロイラー用ひなえ付け羽数−51,714千羽(0.1%)

・引き続き減少傾向にあるものの、3月は前年同月並み。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、11年4月▲2%、
 5月▲4%、6月は▲2%。(4月上旬聞き取り)


◇図2:鶏肉の輸入量◇

3月−36,786トン(▲0.3%)

・中国、タイ、ブラジルは減少したものの、米国の大幅な増加から前年同月並み。
 10年度累計では、509,905トン(2.4%)。

・中国産は、14,875トン(▲0.8%)。うち冷蔵品は、1,358トン(18.7%)と大
 幅に増加。

・米国産は、8,333トン(43.4%)と大幅に増加。

・タイ産は、9,434トン(▲7.9%)と16カ月ぶりに前年同月を下回る。

・ブラジル産は入船遅れ等から3,741トン(▲33.4%)と大幅に減少。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

3月−137,710トン(▲2.1%)

・10年4月以降、概ね前年同月を下回って推移。
・国産品は、前年同月をやや下回り、97,689トン(▲3.5%)。
・輸入品は、3カ月連続で前年同月を上回り、40,021トン(1.6%)。
・家計消費量は、4カ月ぶりに前年同月を下回り、3月は295g/人(▲1.7%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

3月−90,357トン(▲0.5%)

・国産品は、2カ月連続で前年同月を上回り、13,860トン(8.8%)。

・輸入品は、9年7月以降、前年を下回って推移しており、76,497トン(▲2.0%)。

・在庫全体では、9年8月以降、前年同月を下回っているものの、減少率は徐々に
 縮小傾向。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

3月−もも肉665円/kg(9.7%)

・生産が減少傾向にあること等から、10年5月以降、12月を除き、前年同月を上
 回って推移。

   むね肉264円/kg(7.8%)

・10月以降前年同月を上回って推移。10年度平均は274円/kg(▲4.9%)。

4月−もも肉648円/kg(4.3%)

・引き続き、前年同月をやや上回る 。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

3月−中国産もも肉341円/kg(▲0.9%)

・10年3月以降前年同月を上回って推移していたが、13カ月ぶりに下回る。

   米国産骨付きもも肉266円/kg(6.8%)

・10年7月以降前年同月を上回って推移。


トピックス

地鶏の特定JAS規格認定希望は過半数


◇図7:その他の肉用鶏(地鶏等)の出荷羽数◇

 (社)日本食鳥協会が行った「地鶏の特定JAS規格に関するアンケート調査結
果報告書(平成10年10月調査)」によると、調査対象92社(96件)の地鶏をはじ
めとする食鳥肉生産者の過半数は、認定を受けたいと希望している。

 調査によると、87%(80社)が地鶏の特定JAS規格の概要について認知してお
り、そのうちの56%(54件)が認定を受けたいとしている。認定を受けたいとい
う銘柄は42銘柄であった。

 特定JAS規格における生産方式等の基準については、認定を希望するほとんど
の銘柄が条件を満たしており、条件に満たない銘柄についても、改定することが
可能との回答であった。

 地鶏の特定JAS規格は、平成10年3月27日に大臣の諮問機関である農林物資規
格調査会(JAS調査会)の答申を得て、農林水産省が近く告示予定とされている。

 8年度から3年連続して、国産鶏肉の推定出回り量が減少するなか、差別化商品
として、特定JAS規格についての関心は高い。

 農林水産省「食鳥処理場調査」によると、一般に地鶏といわれる「その他の肉
用鶏」の9年の出荷羽数はブロイラーのほぼ1%程度である。

地鶏の特定JAS規格における地鶏の生産方法についての基準(案)
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