鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

2月−93,658トン(▲2.3%)

・ 2 カ月前のえ付け羽数はわずかに減少しており、前年同月をわずかに下回る。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

ブロイラー用ひなえ付け羽数−47,975千羽(▲2.2%)

・引き続き減少傾向にあり、前年同月をわずかに下回る。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、11年3月▲1%、
 4月1%、5月は0%と徐々に回復の見込み。(3月上旬聞き取り)


◇図2:鶏肉の輸入量◇

2月−44,425トン(24.0%)

・輸入価格の下がっている中国産を中心に増加し、前年同月を大幅に上回る。

・中国産は、大幅に増加し、17,192トン(70.0%)。うち冷蔵品は、917トン(11
 .3%)とかなり増加。

・米国産は、国内生産の増加等から、10,128トン(11.5%)とかなり増加。

・タイ産は、10,159トン(7.0%)と引き続き前年同月を上回る。

・ブラジル産は6,595トン(▲4.6%)。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

2 月−132,210トン(▲1.0%)

・10年4月以降、概ね前年同月を下回って推移。
・国産品は、前年同月をやや下回り、93,209トン(▲3.0%)。
・輸入品は、2カ月連続で前年同月を上回り、39,001トン(4.3%)。
・家計消費量は、3カ月連続で前年同月を上回り、020月は297g/人(5.6%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

2 月−93,514トン(▲0.4%)

・国産品は、13,782トン(3.3%)と前年同月をやや上回る。

・輸入品は、9年7月以降、前年を下回って推移しているが、月毎に見ると増加傾
 向にあり、79,732トン(▲0.1%)。

・在庫全体では、9年8月以降、前年同月を下回っているものの、減少率は徐々に縮小傾向。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

2月−もも肉656円/kg(5.6%)

・10年5月以降、12月を除き、前年同月を上回って推移。

   むね肉269円/kg(9.8%)

・10月以降5カ月連続で上回る。

3月−もも肉655円/kg(8.1%)

・引き続き、前年同月をかなり上回る 。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

2月−中国産もも肉347円/kg(7.4%)

・10年3月以降前年同月を上回って推移。	

   米国産骨付きもも肉272円/kg(9.2%)

・10年7月以降前年同月を上回って推移。


トピックス

調製品の増加続く


◇図7:鶏肉調整品の国別輸入量の推移◇

◇図8:鶏肉調整品と唐揚げ等国内生産量の推移(対前年比)◇

 唐揚げ、焼き鳥、照焼き等の鶏肉調整品の輸入量は、年々増加を続けており、
10年度累計(4〜2月)では88,762トン(前年同期比20.0%増)となった。鶏肉輸
入量(骨付き肉、部分肉)は473,119トン(2.6%)で20%程度の数量である。

 一方、平成9年の冷凍食品の国内生産量のうち、唐揚げ等については、8年を
かなり下回り、90千トン(▲10.4%)となっている。焼き鳥等を含む食鳥類につ
いては、昭和62年の13万7千トンをピークに急激に減少し、平成9年は6千トン
(12.2%)とピーク時の半分以下になっている(資料:(社)日本冷凍食品協会)。
中国、タイを中心とする輸入調製品の増加により国内での生産が減少しているも
のと思われる。

 11年度の鶏肉の輸入量は、10年度並みと予想される(全国ブロイラー生産出荷
調整会議資料)が、調製品については、今後も堅調に増加するものと思われる。


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